たまの乗り物日記

乗り物(飛行機,鉄道,バスなど)に関する記事を紹介しています。

成田線我孫子支線113系さよなら運転(1998年3月)

成田線は本線格の佐倉~成田~松岸を結ぶ通称佐松線に加え、我孫子支線と呼ばれる成田~我孫子間、それに成田~成田空港間の空港支線から構成されていますが、現在我孫子支線常磐線E231系に統一されています。

しかしかつては幕張の113系も主にデータイム我孫子支線で運用されていました。特に国鉄末期に日中の常磐線直通快速が一旦無くなった時には日中の半数が113系でしたが、その後当時常磐快速で使われていた103系付属編成による運用が増え、末期は朝方の1往復のみとなり、1998年3月のダイヤ改正で撤退となりました。

ここでは最終日、1998年3月13日の様子をご紹介します。

目次

成田駅にて 

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成田駅に停車中の我孫子行です。驚くことに惜別ヘッドマーク掲示されていました。房総伝統の小型なヘッドマークが良い感じですね。しかし掲示されていたのは我孫子方の先頭車のみでした。駅で停車中のみ掲示され、走行中は掲示されなかったのかもしれません。集まったファンは数人しかいなかったので、貴重な写真となりました。

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実際に使われていた「我孫子行」方向幕の写真です。我孫子支線113系は4両編成のみ運用されていたので、特に4両編成が少なかった国鉄末期頃は我孫子支線総武快速の付属編成の間合い運用という印象があり、方向幕も良く使われていた気がします。

以下の記事に上げた動画では1分11秒あたりに我孫子が出てきます。

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我孫子駅にて

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成田から我孫子まで乗車し、折り返し成田行として停車中の写真です。ここでも成田方先頭車のみ惜別ヘッドマークがされていました。

ホームの反対側に常磐線103系415系が見えるあたり、我孫子駅であることがわかりますね。

我孫子支線113系で乗ると他の北総区間と大差ないローカルな雰囲気が好きだったのですが、今やE231系のみとなってしまい、景色は大きく変わってしまいました。といっても、もう撤退から22年、当時を知る人も少なくなってきたでしょうかね。

 

房総ローカルの113系快速電車(1991年~1992年)

房総を走る快速電車と言えば総武快速がそのまま房総各線に直通する運用を普通想像すると思いますが、過去には房総ローカル区間のみを走る快速電車が存在してました。

そのうち1つは1980年まで朝夕に外房・内房・総武の各線に各1本走っていた快速電車で、これはそこそこ有名だったと思うのですが、1991年3月改正から1年間だけ外房線内房線に走った快速電車は、ほとんど記録にも残っていないようです。

この改正では、日中の千葉~茂原または上総一ノ宮、木更津または君津間を走るローカル運用の半数程度が快速に格上げとなりました。当時はまだ今のように快速の停車駅が多くなかったため、例えば外房線であれば蘇我、誉田、大網、茂原にしか停車せず、相当なスピードアップでした。

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↑千葉駅に停車中の内房線快速電車

唯一撮っていた写真を紹介します。房総ローカルの1000番台なのに快速表示も誇らしく、列車番号も5159Mと快速らしい番号になっています。

↑時刻表1991年3月号より。千葉10:50発快速君津行が5159M。

しかし通過駅は下手すると30分以上電車が来ない時間帯ができてしまい、総武快速直通と連続したり途中で緩急接続をするわけでもないダイヤの稚拙さもあって利用率が振るわなかったのか、翌年の改正で全て普通電車に戻り消滅しました。

なお、以前の記事でも紹介した幕張の113系方向幕に外房線内房線の行先に快速表示のある幕がありましたが、この幕はこの快速が設定されたときに整備された(はずの)ものです。

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この時は総武快速線の運用でも使うのかなと思ったのですが、ごくまれに使われていましたが基本的には快速表示の幕は最後まで使われませんでした。

 

京成バス江戸川営業所:新小59新タワー線

2012年5月、東京スカイツリーへのアクセスを狙い、京成バス江戸川営業所と京成タウンバスの共管にて新小岩駅東北広場~浅草寿町間に新小59新タワー線が開業しました。

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この路線の特色と言えば、これまでバス空白地域だった蔵前橋通りにバスが走るようになることもありますが、なんといっても2001年に有01堀切線(現浅草線)がタウンバスに移管されて以来、久々に京成バスカラーのバスが隅田川の先まで乗り入れることでした。

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ということで、乗るだけでなくそれっぽい風景を撮るべく、2012年8月の夏休みに現地へ向かいました。その時の写真を紹介します。

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アサヒビール本社や東京スカイツリーをバックに吾妻橋を快走する京成バス。

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↑浅草雷門前交差点に入る京成バス

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↑車に阻まれてしまったが浅草のシンボル、雷門と久々の京成バス

しかし、果たしてそんな何度も行くことのないスカイツリーに向けてバスを走らせても定着するのか気がかりだったのですが、案の定乗客は定着しなかったらしく、本路線は減便を重ねて、京成バスは新小岩駅東北広場に乗り入れる篠01と共通運用による中型車での運行を経て、2019年より正月の臨時運行を除き撤退、2019年からは本路線自体土日しか走らなくなってしまいました。

なので、この大型車、特に数の少ない富士7Eノンステの写真はとても貴重なものだったものと思います。

なお、来年(2021年)も三が日に京成バスは運行されるようですが、京成タウンバスのサイトによると、正月の浅草寺前の交通規制により、浅草雷門前や吾妻橋沿いは走らないようです。

京成バス奥戸営業所:船31船堀線

久々のバス記事は京成バス奥戸営業所の船31船堀線です。

1999年12月、その年の3月に船堀駅前にオープンした江戸川区総合区民ホール(タワーホール船堀)へのアクセスを目的に、小岩駅から船堀駅までを結ぶ船31が京成バス奥戸営業所と都営バス臨海営業所の共管で1年間の試験運行としてが開設されました。

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小岩駅を出発し小岩駅通りから千葉街道に入った後、鹿本中学校より環七を南下し一之江駅を経由、葛西工業高校からは新大橋通りに入り船堀駅に向かうルートで、京成バスが船堀駅へ乗り入れるのは初となりました。

江戸川区としては環七を走るバスルートの充実を兼ねたのでしょうが、この環七ルートは新小20の不振を始め鬼門のルートであり、本数が少なかったこともあり案の定利用は振るわなかったようで、試験運行期間の1年後にあっさり廃止になってしまいました。

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小岩駅南口で出発を待つ船31船堀線

都営バスは臨海営業所の大型バスが使われていましたが、京成バスは奥戸営業所の中型バスがもっぱら使われていました。

ところでウィキペデイアの記事では、廃止直前に「江戸川営業所へ移管した」という記載があるのですが、これは本当だったのでしょうか?自分の記憶では廃止まで奥戸の中型車両が走っていた記憶があり、本運行もしないのに廃止前にわざわざ移管するとは思い難いのですが…。

小岩エリアから船堀方面へのアクセスは一旦途絶えることになりますが、その後2007年に小岩駅から両国駅を結ぶ都営バス錦27系統の派生として、京葉交差点から船堀街道を南下する形で結ぶ錦27-2系統が開設され、こちらはそこそこ利用されているようで現在も残っています。

一方鬼門だった環七を走るバスは、2007年より運行を開始した環七シャトルでやっと利用が定着。今では小岩や亀有からバスが頻繁に行き交うようになりましたが、船31の頃を思うと隔世の感がありますね。

 

さらばスカ色113系 房総から長野への旅(2011年10月15日)

2011年10月15日、房総最後の113系が長野に向けて廃車回送されました。その時の模様を振り返りたいと思います。

目次

さらばスカ色113系 房総から長野への旅

房総の113系引退イベントは2011年9月23日・24日の「THE FINAL!! 113!」で終わりのはずだったのですが、その興奮冷めやらぬ9月27日、10月15日に廃車回送を活用したラストランイベントを行うことが発表されました。

 

「さらばスカ色113系 房総から長野への旅」発売

JR東日本千葉支社では、113 系が房総各線から引退するのを記念して9 月23 日および24 日に団体臨時列車を運転いたしました。多くのお客さまよりお申し込みと、引退を惜しむ声をいただきました。
今回、緊急企画として、車両解体する長野車両センターに向けて津田沼駅から回送する113 系4 両編成(編成番号116)にご乗車いただく旅行商品を発売します。日帰りコースと、113 系清掃体験コース(1泊2日)の2コースをご用意しました。
昨年(2010年)、八王子支社が中央快速線201系の廃車回送をツアー化しており、今回やってもおかしくはないなと思いながらも、結局24日まで何もアナウンスもなく、あとは静かに廃車回送だけなんだなと思ったのですが…。
今回の面白いのは、なんといっても宿泊プランで前日に清掃体験ができるということでしょうか。
★「思い出の 113 系清掃体験」
(宿泊コース限定)
出発日:2011 年10 月14 日(金)
清掃体験場所:幕張車両センター
○113 系に乗って、車体洗浄機を通過体験!
○歴史の香りがする車内を雑巾がけ!
○重厚感のある車体を雑巾がけ!
○車庫にて、記念撮影会!
長野へ出発する車両を、皆様の手できれいにして下さい。

いやあ、金取って客に雑巾がけさせるっていう発想はスゴイですね…。

日帰りでも22000円、しかも長野までってことで、自分は今回は参加しないことにしましたが、113系のイベントもいよいよ本当にこれが最後ということで、始発駅の津田沼駅で見送ることにしました。

津田沼駅にて

2011年10月15日、この日は朝からあいにくの天気で、強風で総武線は数分遅れていました。
津田沼駅へ着くと、乗車組と撮影組が沢山いましたが、天気が悪いからか前回の両国駅のような大群ではなかったです。

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さて、いよいよ113系の入線です。

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ところがこの後、3番線に上り快速が同時入線となり、3番線待機組はモロ被りに…。 
快速を退避し、最後の撮影大会。

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たった4両だと、津田沼駅だと千葉方の先頭車は駅舎の下になってしまい条件は悪いのですが、これが最後なので何枚か撮影。
今日はさすがにヘッドマークはありませんでした。

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出発時には大雨になっていました。別れの涙雨といったところでしょうか。

帰らぬ旅へ出発

定刻10:15、いよいよ帰らぬ旅へ出発です。
ありがとうコールの中、出発する様子を動画撮影しました。


2011.10.15 「さらばスカ色113系 房総から長野への旅」9330M・津田沼駅

全体的に、9月24日より人が少なくて、ちょっと寂しいお別れでした。
ま、自分の中で113系は9月24日でおしまい、今日はボーナスみたいなもんで、普段だったら廃車回送は平日なのでまず見に行けないところ見れるだけでも満足でした。
 

■本ブログ記事は以下の本館記事を再構成したものです。

THE FINAL!! 113! 外房線の旅・復路(2011年9月24日)

本記事はTHE FINAL!! 113! 外房線の旅・往路(2011年9月24日)の続きです。

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目次

内房線コース・快速「青い海」が到着 

外房線コースは13:18の出発まで1時間半ほど自由行動となっていたのですが、約30分後の11:47に内房線コースの113系がやってくるので、ほとんどの人はホームに残っていました。

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11:47に2番線にやってきた内房線コースの113系快速「青い海」!!
昨年リバイバル運転した白い砂に対し、青い海は正真正銘今日が最初で最後です。
このためだけにヘッドマークを用意するとは、千葉支社に感謝ですね。

 

内房線コースの113系は217編成でした。 

←館山 

編成 Tc111 M113 M'112 Tc111
116 242 1517 1517 551

 

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↑マリ217編成:クハ111-242(11.09.24 館山駅

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↑マリ217編成:モハ113-1517(11.09.24 館山駅

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↑マリ217編成:モハ112-1517(11.09.24 館山駅

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↑マリ217編成:クハ111-551(11.09.24 館山駅

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館山駅周辺を散策

ひとしきり写真を撮った後、あまり時間はないがせっかくなので少し外を歩くことにします。
12年前の総武快速の団体ツアーは横須賀で4時間ほどあって、それでも時間がないなあと思いながら、まあ一般人でも何とか散策できるほどの余裕はあったのですが、最近の団体はもはや現地で何か金を落としたりすることは期待されてない感じがしますね。

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駅の発車票は列車名が両方ともきちんと表示されていて、いい記念になりました。

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駅の西側をちょっと歩くと北条海岸はすぐ。
海は穏やかで散策には秋晴れが気持ち良かったですが、秋の3連休なのに人はまばらでした。
そして、もう113系で海に来ることもないんだなあ…と思うと寂しい気分です。

13時前に駅へ戻ります。

「白い砂」「青い海」並びが実現!

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結局内房線コースの217編成は電留線には引上げないようです。
さて、13:08、電留線から1番線に外房線コースの116編成が入線し、いよいよ…

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「白い砂」「青い海」の並びです!!
最後は8両1本しか稼働してなかったので並びですら久々だというのに、両者とも千葉伝統、さらに由緒ある「白い砂」「青い海」のヘッドマークの並びとは、ホント感動です。
最後の最後で素晴らしい場面に出会えて、幸せに思います。

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館山駅ホームは多くの人の興奮に包まれていました。
2編成が並んだのはわずか10分足らずであったが、ホント、素晴らしかった。最高でした。

最期の旅路

13:18、定刻、内房線コースの人や撮り鉄さんに見送られて館山駅を出発。
いよいよ、最後の旅路です。

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見事な秋晴れの中、豊かな海、収穫を迎えようとする田畑を眺めながら113系は淡々と両国へ。
疲れが出てきたからか、車内も寝ている人もちらほらでちょっとけだるい雰囲気。
房総一周するときとか、この時間をぼーっと113系に乗って過ごすのが何とも言えない幸せでした。
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有名な撮影地、房州大橋脇の山生橋梁をゆっくりと通過。

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外房線に入り、海とトンネル、入江に集まる集落を見ながらゆっくりと進んでいきます。本当に今日が最後だというのが未だに信じられないのですが、御宿を過ぎ、太平洋ともいよいよお別れです。

大原駅で大停車

15:05、はだか祭りで賑わう大原着。ここでは30分の大停車となり、撮影や休憩タイムとなります。

もうこの編成は撮りまくってはいるが、ホームに降りて最後の写真撮影といきましょう。

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ふと前面を見ると、前面方向幕の幕回しが始まったようです。

正直、あんまり前面方向幕には興味がなく、側面方向幕を回してほしかったのですが、今回は一切なかったようだったのが残念でした。

余談ですが、横須賀線を含む今回、数え切れないお手製サボを差す人が多く、それを多くの人が写真に収めていたようですが、横須賀線総武快速線は方向幕を本格的に採用しサボを廃止した113系1000'番台の印象が大きく、また房総ローカルは非冷房だった頃サボは使っておらず、113系とサボは縁遠い存在のはずで、何でみんなそんなに熱狂するんだろう、と自分は冷めて見ておりました。

そんなわけではあるが、前面方向幕回しで見たい幕が2つありました。

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まずは今朝の送り込み回送時にも表示されていた横須賀線総武線」幕。現在もE217系には残っていますが、やっぱり113系が元祖だけあってよく似合いますね。
同じ113系でも15両、グリーン車付き全車冷房車の「横須賀線総武線」は、房総ローカルとは全く違う魅力を持ち、輝いていました。
ホントはこれを当時現役だった1000'番台や1500番台で最後に見たかったですが…

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そしてもう一つは「快速」幕。1980年に横須賀線と直通する前の総武快速線はこの幕でした。
自分は幼稚園児でしたがかろうじて見た記憶があります。
こちらもこちらでシンプルな赤字が格好良くて好きでした。

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さて、30分の停車時間は終わり、15:37に大原をいよいよ出発。
運転停車を除けば、いよいよ次は終点両国です。

ついこの間までいつも通り走っていた113系。今日が最後だというのに気にもしない人が大半ではありましたが、中には手を振ってくれたりする農家の人とかがいるのが嬉しいです。
上総一ノ宮を過ぎると、住宅地が増え、徐々に撮り鉄さんが増えてきました。
そんな中、八積付近だったか、大きな絵を掲げながらお別れをしていた一家がいたのですが、子供が描いたらしい113系の大きな絵と「ありがとう」、それから「だいすき」と…。
その可愛らしい字、一生懸命書いただろう絵、「ありがとう」は数え切れないくらい見たのだけど、意外に見たことのなかった「だいすき」という字には心に響くものがありました。

茂原、大網と撮り鉄さんは8月の定期列車並みでしたが、誉田あたりから青い海との掛け持ち部隊が集結したからか、一気にホーム端が人で埋まるようになりました。
そして蘇我で発車票を再び眺め、千葉駅へ。

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一昔前は3~10番線どこを見ても113系がいたものですが、もう今日のこの列車が最後です。

千葉駅もペリエが建て替えとなり、大きく変わりましたね。

総武快速線をラストスパート

千葉を出発し、複々線区間を快走します。
幕張には、残念ながら今回の引退イベントでは出る幕はありませんでしたが、1972年以来ずっと幕張で活躍を続けてきた211編成の姿を見ることができました。

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秋の夕暮れは早く、段々撮影が厳しい時間になってきましたが、各駅には多くの人が集まっていました。


2011.09.24 THE FINAL!! 113! 9224M・西船橋~本八幡走行シーン


2011.09.24 THE FINAL!! 113! 9224M・市川~小岩走行シーン

船橋を通過し、複々線を快走する姿は、日々利用してきた自分の思い出とも重なります。でも、これでおしまいですね。

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スカイツリーが見えると、もうすぐ両国。
錦糸町を通過し、ゆっくりと両国駅3番線ホームへ…。

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3番線ホームの多くの出迎えを受け、定刻17:10、ここに房総の113系はその役割を全うし、両国駅へ到着しました。

両国駅を後に

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両国駅は大混雑。中でも千葉方はロクに写真を撮れないような感じでしたが、とりあえず列をかき分けて写真を撮ります。
しかし、唯一違うのは方向幕が「回送」であること。(結果的には10月15日にもう1回乗れたのですが…)もう乗れない列車なのです。
駅の慌しさに戸惑っている間に、刻一刻と、お別れの時間は迫ってきました。

そして定刻17:20を少し過ぎた頃、113系はゆっくりと、両国駅を後にします。


2011.09.24 THE FINAL!! 113! 回9325M・両国駅出発シーン

ホームは「ありがとう!」「おつかれさま!」と言った掛け声がかかります。
こんなに愛された電車があるだろうか、と嬉しく思うも、正直電車に声をかけるのは何だかなぁと思うのですよね。
特にこの編成は元々は2006年3月の東海道線の最終運用を務めたK69編成の残党で、その後房総へ移ったわけでスカ色の活躍はわずか5年に過ぎず、113系は総勢2700両、首都圏に在籍した1500両以上の一群の活躍あってのもので、この4両が全てではないので…。

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ではあるが、ホームを出たその時、大きな長い警笛が…

それは、ここにいる全てのファンの別れに対する113系の挨拶であったのでしょう。
例え車掌のファンサービスであったとしても。
これには、本当に感動しました。
電車如きにここまで感動するとは、自分も歳をとったのでしょうが、今までの思い出が蘇り、熱くくるものがありました。
惜しむらくは、残念ながら警笛が鳴る前に動画を止めてしまったのですね。興味のある方は他の方のYouTubeで上がっているようなのでそちらもご覧ください。

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まだ興奮の余韻が残る3番線ホームでしたが、駅を後にして家路につきました。
森下駅への足取りはとても重く、どっと力が抜けました。
大げさではあるが、一時代が終わった感じがしました。

そんなわけで、もう9年も前のイベントを改めて思い返しましたが、実に素晴らしいイベントでした。
千葉支社には感謝したいと思います。

記念品・グッズ

最後にこのイベントの記念品やグッズを紹介します。

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ラミネートカード

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↑記念乗車票

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↑フォトスタンド

参加者の乗車記念品です。特にフォトスタンドがしっかりした作りで良い記念になりました。未だ使っていませんが…。

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↑車内販売グッズ購入券

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↑行先方向幕記念プレート

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↑タッチアンドゴーパスケース

車内販売で購入できるグッズ引換券がついていたので、つい買ってしまったグッズです。それぞれしっかりした作りでしたが、勿体なくて結局まだ開けてもいないですね…。

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両国駅で購入した自由帳とクリアファイルです。自由帳は娘のお土産になりました。

 

■本ブログ記事は以下の本館記事を再構成したものです。

www.tamazo-diary.net

THE FINAL!! 113! 外房線の旅・往路(2011年9月24日)

2011年9月24日、THE FINAL!! 113!2日目は、自分にとって思い入れの深い外房線コースに乗って過ごしました。その時から早9年経ちましたが、改めて振り返ってみたいと思います。

目次

チケット争奪戦

THE FINAL!! 113!の予約開始は2011年8月23日の14時でした。当時震災後の節電対策で会社が午前だけだったので、終業後近くのマクドナルドへ行き、14時からの申し込みに備えることにしました。

ところが、JALのバーゲンフェアやANA超割の予約と同じかなと思い、予約画面が出たらF5連打で申し込みかと思いきや、時間になっても申し込み画面が出てきません!

実はツアーパンフのPDFが差し替えとなって予約画面のリンクが貼られるという仕様だったのですが、それになかなか気づかず、さらに驚いたのは、これで申し込んでも即決ではなく、24時間以内に返事が来ると言う仕様だったことでした。
これじゃ取れるかわからないではないか…と思って井内に、ネット上で電話で取れたという報告が上がり出し、いても経ってもいられず電話予約に切り替えることにしますが、何しろつながりません。

このままマックにいても意味がないので家に帰るものの、家に帰っても全然つながらず。もうだめか…と思った17時過ぎ、ようやくつながり、無事、外房線のチケットを確保できました!

ネット上の情報を総合するに、Web申し込みよりも電話の方がはるかに確率が高かったようで、Webのみで済ませていたら間違いなく取れなかったところでした。幸い、この日午後会社が休みだったので良かったですが、普通の社会人はまず取れませんね…何はともあれ、取れてよかったです。

あとこのツアーの難点は、何号車か指定ができないことでした。せっかく113系に乗ってもモーター音が聞けないと意味も半減してしまいます。4両編成なので確率50%ではあったわけですが、二週間前に送られてきた書類を開けてみると、無事、2号車でした!

これでモーター音を堪能しながらの113系の旅となり、あとは出発を待つばかりとなりました。

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両国駅

2011年9月24日、出発の日。新宿線森下駅へ行き、徒歩で両国駅へ向かいます。
今日、ここを戻るときには113系は営業終了であると思うと少し寂しいですが、最後の旅を楽しむとしたいと思います。

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7時10分過ぎに駅へ着き、3番線ホームへ向かいます。

連絡通路はグッズ購入の列が並んでいましたが、ツアー参加者列とグッズ専用列の案内がうまくいってなかったようで、せっかくの最終日だというのに殺伐とした雰囲気でした。

出発時間を考えるとツアー参加者は最初からグッズを買う時間などほとんどないのは自明なので、千葉駅で事前に販売していたのだからどうしても欲しけりゃその時買えば良かったわけだし、列が後の方だからといっても電車は待っているのだからそんなに必死に怒らなくてもいいのに、大人げない…。
てことで、一体どうなっちゃうんだろう今日は、とこの時は心配になりました。

さて気を取り直してホームへ向かいます。
そのグッズには正直興味がなかったのですが、専用ブースがあるってことでせっかくなので並び、実用的そう自由帳とクリアファイルだけ購入しました。

113系「白い砂」入線

そうこうしているうちに7:44に幕張から回送でやってきた113系が入線です。

外房線コースは116編成が当てられました。

←館山 

編成 Tc111 M113 M'112 Tc111
116 230 2094 2094 2049


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ネット上では前日夜から話題になっていましたが、この日のヘッドマークは驚きの快速「白い砂」でした。
昨日のありがとうヘッドマークのシールと比べると、こっちのほうが絶対いい!
2010年のリバイバル運転で見たとはいえ、最後に「白い砂」が見れるとは…ジーンときました。さらには、入線時の種別幕は横須賀線総武線!営業運転時は「団体」だったので、これもファン向けのサービスだったのでしょう。

さすが、千葉支社はわかってますね。

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両国駅の3番線ホームは多くの人で賑わってましたが、前日に比べると朝早いからか、今日まさか白い砂だと思ってなかったからか、心持ち人が少ないような気がしました。

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2号車のモハ112-2094に乗車します。
ボックス争奪戦で神経すり減らすのはイヤだったのでロングシートに座ります。
広告はひっくり返され、113系を初めとする千葉の鉄道の写真が飾られていました。懐かしい写真もありましたが、それよりもいよいよ最期なんだなぁということを改めて実感してしまいますね…。

両国駅を出発

定刻8:21にゆっくりと出発します。
総武快速線113系に乗るのは昨年の白い砂以来1年ぶりです。
今日は団体列車ということで速く走ったりゆっくり走ったりと、かつての総武快速のようなキビキビした走りではなかったが、MT54のモーター音と車窓を堪能します。
総武線内の撮影組は多く、中でも市川駅先端は50人くらいはいたのでは?というほど大混雑でした。

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昨年の白い砂にも乗務していましたが、今日も車内販売がいました。
驚いたことに往復ずっと2名の方が乗務しっぱなしでした。お疲れ様でした!
何しろ途中ほとんどドアが開かない団体だけあって、飲み物やアイスが結構売れていたようです。
ここでこの列車限定のグッズ引換券を使いグッズを購入。正直グッズは興味なかったのですが、限定という言葉に負けて買ってしまいました。2100円しましたが…。

外房線

8:53に千葉到着。10分ほど停車し9:03に出発し蘇我へ。ここでも少し停車します。

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蘇我駅の発車票は定期列車のときからありがとう表示をしていて話題になっていたが、今日も停車しないにも関わらず「さようなら」表示をしていて、多くの人が撮影していました。

9:12に蘇我を出発し外房線に入ります。
フルスピードで走る区間は少なかったが、運転停車もなく快調に走ります。
茂原までは先月来たばかりですが、もうこの区間113系で通ることもないと思うと何気ない景色を見るのも気合が入ります。
蘇我を出たくらいまでは多かった撮り鉄組もだんだん減ってきて、大網を超えると各駅に数えるほどになり、最初は興奮気味だった車内もまったりモード。良い旅になってきました。

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東浪見を過ぎると遠くに九十九里浜が見えてきます。いよいよ、113系から眺める最後の海です。

お弁当

時間は昼にはまだ早かったのですが、早起きでおなかがすいたのと、館山に着くまでに食事を済ませたかったのでこのあたりで弁当を食べることにします。
多くの人は両国駅で売っていた別の記念弁当で朝食、ツアーに付く弁当で昼食ってやっていたようで、なるほど賢いなあと思いましたが…。

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てっきり万葉軒謹製なのかと思いきや普通の仕出し弁当ベースでした。
味はまあ普通だったが、少量ずつ小分けになっていたので運転停車の短い時間ごとに食べるには都合が良く、美味しく頂きました。

房総の海

さて勝浦を過ぎると、左側には太平洋がぐっと近づき、車内も活気が出てきます。
今日は天気も良く、海の青さがよく映えてました。
房総の113系はやっぱり海ですね。

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トンネルと海の繰り返しを超え、安房鴨川へ。
今日は停車時間も短く、駅員さんに手を振られながら10:48に出発し、あっという間に内房線に入ります。

和田浦駅で撮影タイム

ここまで運転停車はあれどずっとドアは開かなかったのですが、11:02着の和田浦でドアが開き、15分ほど停車。撮影タイムとなります。

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海に近く、相対式ホームの和田浦は絶好の休憩&撮影ポイント。
いつも通り過ぎるだけの駅なので気分転換にはちょうど良いですね。

116編成はもうだいぶ写真を撮ってはいるが、改めて白い砂のヘッドマークとともに撮影大会といこうと思います。

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館山駅へ到着

和田浦から館山まではもう少し。
定刻通り11:47に館山駅2番線に到着しました。

さて反対側で写真を…と思ったら、209系の下り安房鴨川行が入線…。
仕方がないので、次代の普通電車とのツーショットを撮影することにします。

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この後113系は一旦電留線へ引上げていきました。

 


2011.09.24 THE FINAL!! 113! 回9122M・館山駅

(つづく)

■本ブログ記事は以下の本館記事を再構成したものです。

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