房総ローカルを走った113系1500番台クハ
以前の記事にも書きましたが、横須賀線・総武快速線の113系で特徴的なのは1500番代のクハでした。
房総ローカルに転じ、東海道線からタイフォンが前照灯の隣に位置する0'番代や2000番代が大量に入線した後も、よく見るとちょっと顔が異なる1500番代のクハは目立つ存在でした。
末期の写真で振り返ってみたいと思います。
目次
S63編成
↑マリS63編成:クハ111-1503(館山駅)
[幕張区マリS63編成]
↑安房鴨川・館山
6:Tc111-1503
5:M 113-1262
4:M'112-1262
3:M 113-1264
2:M'112-1264
1:Tc111-1453
↓千葉
マリS63編成は下り方のクハが1500番代でした。中間車と上り方クハは1000'番代の後期車でリニューアル化されていました。幕張に残る1500番代のクハは全てリニューアル化されていましたが、晩年は特に関係なく廃車が進み、この編成は209系投入後、2009年10月に早々に運用を離脱、廃車されました。
S64編成
↑マリS64編成:クハ111-1505(安房鴨川駅)
↑マリS64編成:クハ111-1605(安房小湊駅)
↑マリS64編成:クハ111-1505(千葉駅)
[幕張区マリS64編成]
↑安房鴨川・館山
6:Tc111-1505
5:M 113-1519
4:M'112-1519
3:M 113-1521
2:M'112-1521
1:Tc111-1605
↓千葉
マリS64編成は1981年に幕張に新製配置されたオール1500番代2編成のうち1本、晩年は104編成を名乗っていた編成からサロ、サハ、モハ1ユニットを抜いた編成です。
6両に短縮され、またリニューアル化されたたとはいえオール1500番代編成の美しさは変わらず、ずっと幕張区一筋で活躍を続けてきましたが、この編成も209系投入後まもなく2009年10月に運用離脱、廃車回送されました。
1500番代クハは6両編成に多く入っていたため、209系投入後早期に廃車が進んでしまい、2011年まで生き残る車両がほとんどなかったのが残念な限りでした。
S65編成
↑マリS65編成:クハ111-1601(稲毛駅)
[幕張区マリS65編成]
↑安房鴨川・館山
6:Tc111-2146
5:M 113-1508
4:M'112-1508
3:M 113-1511
2:M'112-1511
1:Tc111-1601
↓千葉
マリS65編成は上り方クハが1500番代でした。この編成はモハ、クハの1500番代は大船からの転属で、むしろ下り方のクハ111-2146が2000番代クハ唯一のリニューアル編成だったのでそちらのほうが注目されていたのではないかと思います。
S65編成は比較的後期まで運用されていましたが、2010年8月に運用を離脱、廃車されました。
S66編成
↑マリS66編成:クハ111-1603(千葉駅)
[幕張区マリS66編成]
↑安房鴨川・館山
6:Tc111-1133
5:M 113-1507
4:M'112-1507
3:M 113-1514
2:M'112-1514
1:Tc111-1603
↓千葉
S65編成と同様、大船から転属してきた編成で、上り方クハが1500番代でした。個人的には113系や115系のスカ色は幌がついているほうが格好良いと思うのですが、幌なしのちょっと間の抜けた感じのする顔もそれはそれで良いですね。
S68編成
[幕張区マリS68編成]
↑安房鴨川・館山
6:Tc111-1506
5:M 113-1522
4:M'112-1522
3:M 113-1524
2:M'112-1524
1:Tc111-1606
↓千葉
マリS68編成はS64編成と同様、オール1500番代のもう1編成、末期は107編成を名乗っていた編成が6両化されたものです。以前の記事にも書きましたが、104編成はサロ113が連結され編成美を崩していたので、自分はサロ110-1200で統一されていた107編成が好きだったのですが、なんとしたことか房総ローカルに転じた後のS68編成の写真を撮っていませんでした。何たる失態…。
S68編成は2010年6月まで運用されました。
S70編成
↑マリS70編成・クハ111-1501(千葉駅)
[幕張区マリS70編成]
↑安房鴨川・館山
6:Tc111-1501
5:M 113-1258
4:M'112-1258
3:M 113-1259
2:M'112-1259
1:Tc111-552
↓千葉
S70編成は下り方のクハが1500番代でした。この編成は2010年7月~8月に運転された快速白い砂号に最初の3日間のみ運転され脚光を浴びました。その際の写真は撮れなかったのですが、普段使いの風景は写真に収めていました。
S70編成は2010年11月に廃車されました。
S224編成
↑マリS224編成:クハ111-1504(千葉駅)
[幕張区マリS224編成]
↑安房鴨川・館山
4:Tc111-1504
3:M 113-1261
2:M'112-1261
1:Tc111-1602
↓千葉
マリS224編成は両端クハがともに1500番代であり、4両編成で唯一の存在でした。4両編成であるが故に6両編成よりも長く活躍し、2011年7月に廃車回送されたのですが、大雨の影響で越後湯沢で抑止となり、一度幕張に帰ってくるという珍事で話題になりました。結果的には8月末に改めて廃車回送されました。
この編成の廃車をもって1500番代クハはその活躍に幕を下ろしました。1両くらい最後の最後まで活躍してほしい、特に幕張生え抜きの2編成はそう思っていたのですが、そうはならなかったのがちょっと残念でした。
0'番代、2000番代クハとの違い
千葉駅でほぼ同じアングルでの写真と見比べてみると、前照灯やタイフォンの位置の違いで全く印象が違うことがよくわかるのではないかと思います。
↑マリS61編成:クハ111-244(千葉駅)
特にスカ色の場合、0'番代や2000番代クハが国府津から大量に転入するまで少数派だったこともあり、1500番代クハのほうがしっくりした印象を持ちますね。