113系スカ色最後の白Hゴムクハ
113系の窓ガラスはご存じの通り白Hゴムで支えられていましたが、JR化後工場入場時に黒Hゴムにどんどん変えられていきました。
その傾向は工場によって差があり、その中でも大宮工場は黒Hゴムの権化のごとく入場したら特に前面窓を片っ端から黒Hゴムに変えていった記憶があります。
一方で、113系を長年担当してきていた大船工場管轄の未更新車はほとんど白Hゴムのままだったので、国府津から113系が大挙して幕張に転入した頃までは白Hゴム車ばかりだったのですが、2006年に大船工場が閉鎖されてからは徐々に黒Hゴムに変えられていき、いつしか白Hゴムの前面窓を持つ113系クハは少数派になっていきました。
その中で最後まで白Hゴムで残った車両が2両ありました。1両はマリ117編成のクハ111-2152。この編成は湘南色となったので有名でした。
もう1両はマリ102編成のクハ111-2065でした。
↑マリ102編成:クハ111-2065(10.08.06 千葉駅)
↑マリ102編成:クハ111-2065(10.08.06 千葉駅)
[幕張区マリ102編成]
↑安房鴨川・館山
4:Tc111-252
3:M 113-2103
2:M'112-2103
1:Tc111-2065
↓千葉
マリ117編成のクハ111-2152と違い、千葉方先頭車なので幌がなく、塗装こそ違うものの幌のない東海道線時代の顔つきをよく残していたのはこちらの編成でした。
一方この顔はスカ色を代表する顔ではないので、マリ117編成よりは人気がなかったように思います。
結局このマリ102編成は2010年10月末に廃車回送され、スカ色の白Hゴムクハは消滅しました。