たまの乗り物日記

乗り物(飛行機,鉄道,バスなど)に関する記事を紹介しています。

幕張へ奇跡の生還を果たした113系(2011年8月)

前回の記事で書いた幕張の113系にありがとうヘッドマークが掲出された翌日の2011年7月28日、長野に向けてS224+106編成廃車回送され、残る113系は7本に、そしてS224編成の廃車を持って特徴ある前面を持つ1500番台の先頭車は廃区分番台となる…はずでした。

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ところが、この時期に発生した新潟県の集中豪雨はJRにおいても被害が大きく、上越線も運休となってしまっため、S224+106編成は越後湯沢駅で抑止状態となってしまいました。
そして復旧にはしばらく時間がかかることが明らかとなり、このままでは交番検査期限を超え自走すらできなくなることから、なんと幕張車両センターへ一旦戻ることになりました。

廃車予定の車両が戻ってくる…こんなことがあるとは。

そして8月6日、S224+106編成は奇跡の生還を果たしました。あいにくこの日は用があったのですが、何とか本八幡駅を通過する時間に出向くことができました。

ネットに出ていた帰還ダイヤは「市川14:37→津田沼14:47」。ちょうど本八幡14:38発の緩行線下りがあり、特に特徴ある前面を持つ1500番台を含むS224編成は東京寄りのため、緩行線列車に遮られるといやだなと思っていたのですが、何とか撮影。


【113系奇跡の生還】S224+106編成 幕張への返却回送(2011.08.06)

編成札や号車札、そして車内の広告もすでになく、速度も速くはなかったですが、見た目には往年の快速や新聞輸送列車のような貫禄が感じられました。

もっともこのS224+106編成、帰還後は幕張の一番津田沼寄りの長期離脱車両が良く止まっていた場所に留置され、再び運用に入ることもなく8月30日に改めて廃車回送されていきました。