さらば武蔵野線205系~インドネシア・ジャカルタでの活躍~
武蔵野線の205系はまもなく姿を消しますが、廃車になるわけではなく全編成がインドネシア・ジャカルタで活躍することになっています。
ジャカルタ首都圏の鉄道は日本の中古車両が活躍することで一躍有名となり、その中でも205系は今や一大勢力となっていますが、2019年5月、自分もジャカルタを訪れ、武蔵野線205系との再会を果たしましたので、その時の様子を振り返ります。
目次
M29編成・ジャカルタ コタ駅
2019年5月1日、ジョグジャカルタからジャカルタに移動した自分は、オランダ統治時代の建物が残る旧市街、ジャカルタコタへ向かいました。すると、いました、205系5000番台が。
↑元営団6000系と顔を合わせる元M29編成(19.05.01 Jakarta Kota駅)
↑形式番号はそのままだが日本語のモハは削られている(19.05.01 Jakarta Kota駅)
東南アジアらしい賑やかなジャカルタコタ駅に、未だ日本で活躍している(しかも自分は1週間前に仕事で武蔵野線に乗っている)205系に再会するとは、なんともデジャブな感じがして面白かったです。
出発シーンは動画に収めました。古き列車ホームから東洋IGBTのVVVFモーター音が響くのはとても感慨深いものです。
【ジャカルタ 205系】元武蔵野線M29編成 ジャカルタコタ駅出発(2019.05.01)
M36編成・スディルマン駅
その日の夜、マンガライ駅からスディルマン駅に向かう電車が205系5000番台でした。
↑車内の様子は日本と全く変わらない(19.05.01 Manggarai~Sudirman)
↑インドネシア運輸省番号が新たに振られているが日本時代の車番も存置(19.05.01 Manggarai~Sudirman)
↑東京近郊の駅と言われてもわからないくらい(19.05.01 Sudirman駅)
ほんの数年前までは屋根上に人が乗っている非冷房車が行き交うジャカルタの電車でしたが、205系をはじめとする日本の中古車両の大量導入で一気に近代化し、今や車窓に東南アジアらしい混とんとした景色を残す以外は本当に日本の風景と大差なくなりました。
遠くインドネシアまで来たはずなのに日本に景色に出会うというのは嬉しいですね。
【ジャカルタ 205系】元武蔵野線M36編成 スディルマン駅発車シーン(2019.05.01)
【ジャカルタ 205系】元武蔵野線M36編成 Sudirman Baru(BNI CITY)駅通過シーン(2019.05.01)
2日後、西船橋駅で
ジャカルタから日本に戻った翌日、外出ついでに武蔵野線205系に乗る機会がありました。
↑ケヨM18編成:クハ204-58(19.05.03 西船橋駅)
わずか2日後に日本で活躍している同系列に再び会うとか、まさにデジャブですね…。
またジャカルタへ行ける日を夢見て
205系は武蔵野線から撤退しますが、ジャカルタへ行けばいつでも会うことができます。
現在はコロナによってそう簡単に行けない状況になってしまいましたが、205系の大量投入によって東急やメトロの譲渡車両が老朽化による置き換えが進んでいることもあり、早く自由に訪れる世界になって再訪したいものです。
■ジャカルタ鉄道乗り歩き記録は以下もご覧ください。