たまの乗り物日記

乗り物(飛行機,鉄道,バスなど)に関する記事を紹介しています。

THE FINAL!! 113! 「思い出の113系写真展」(2011年9月23日)

THE FINAL!! 113!の出発駅である両国駅3番線ホームに向かう通路にて、2011年9月23日~24日の2日間、「思い出の113系写真展」が行われていました。

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沢山の懐かしい113系や房総を走った列車の写真が飾られていましたが、何枚か写真に収めたのでご紹介します。

目次

横須賀線総武快速線直通前後の頃

ご存じの通り、横須賀線総武快速線が直通運転を開始する1980年10月より前は両線は別系統でした。

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これは東海道線の地上区間、恐らく田町あたりを走る横須賀線です。

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千葉駅でしょうか?入線する快速青い海号です。総武快速線横須賀線との直通前は「快速」の表示がされていました。ただ自分の記憶では横須賀線との直通が開始し、グリーン車が連結された後も「快速」表示された電車を見た記憶があります。

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総武快速線は1972年の開業時は7両+4両の11両編成で運行開始しましたが、混雑が激しくなったため1976年の品川延長時に一部の編成が2両増結した13両編成になりました。横須賀線との直通時にグリーン車がさらに連結され現在の基本11+付属4両となったのですが、13両編成がなくなる際にこのようなさよなら掲示があったようです。

自分はもちろん13両編成が存在していたことは知っていましたが、こんな掲示がされていた写真は知りませんでした。

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湘南色のサロ113です。1973年に成田空港延長を見越して投入されたサロ113は、横須賀線では定員の少なさが嫌われ高槻に転出し京阪神東海道線で使われていましたが、1980年10月の京阪神グリーン車廃止とともに再び東上し、主に幕張の編成に連結されました。しばらくは湘南色どころか「大タツ」の表記のまま走っていたそうです。

サロ113は1998年まで横須賀線総武快速線を走っていました。以下の記事もご覧ください。

tamazo-vehicle.hatenablog.com

国鉄時代の転入車両

房総を走る113系は1969年以降一貫してスカ色でしたが、転入の都合でしばらくは異なる色で走ったこともありました。

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房総を走る湘南色と言えば末期の117・S62編成が記憶に新しいですが、ちょこちょこと湘南色の車両は転入されていました。

tamazo-vehicle.hatenablog.com

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驚きなのは阪和色の113系です。これは1986年11月の国鉄最後のダイヤ改正普通列車を増発するために日根野区から113系先頭車が転入したものです。鉄道ピクトリアルの記事でこの塗装の車両が走っていたことは知ってましたが、こんな写真を最後の写真展で展示するあたり千葉支社の思慮深さには頭が上がりませんね。

荷物電車の活躍

房総では1986年の郵便・荷物輸送からの撤退後も専用車両のクモユニ143を使った新聞輸送の運用が1996年まで残りました。

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これは1986年の転入時の写真でしょうか。もともとは身延線用だったクモユニ143形ですが、1996年まで活躍した後、一部は2019年まで長野で入れ替えや職員輸送列車として使われ、113系廃車時には束の間の再会を果たしていました。

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1986年までは72系を改造した旧型のクモユニ74形が使用されていましたが、引退にあたり「おもいでのメイルトレイン」なるイベント列車が走ったようです。これはクモユニ74に183系を連結した10両編成だったらしく、今考えるととんでもない列車ですね。

鉄仮面

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1992年に成田線大菅踏切で113系とダンプカーが衝突し運転士が死亡する事故が発生し、1973年以前に製造された車両に前面強化が図られることになりました。その際工期短縮のため塗装を省略しステンレスに帯だけ貼っただけの姿で出場したため、これらの車両は通称「鉄仮面」と呼ばれるようになりました。

当時は本当に衝撃で、113系がこんな姿になってしまうのかと落胆したものですが、定期入場時にきちんと塗装され、多少いかつい姿にはなってしまいましたが、落胆は杞憂に終わりました。

ただ、落胆したが故に自分は1枚も写真に撮ってません。今であればスマホで写真を撮れるのですが、当時はフィルムの時代ですから、こんな姿の車両を記録に残す気などおきませんでした。

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鉄仮面化により、前照灯がシールドビーム化されていないいわゆるデカ目の先頭車は全て改造されて消滅しました。思えばこの姿の113系の記録もほとんどして来なかったのですよね。この時代の車両を記録してきた先人の方々は本当に尊敬します。

特色ある列車たち

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2001年にNHKのキャラクターどーもくんの装飾を施した「どーも君号」が走りました。この写真、前面が「総武線」になっていますね。

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113系の隣に583系が止まっています。恐らく2010年に銚子まで走った犬吠号ではないかと思うのですが、 今思うと583系はちょこちょこ房総に来ていましたね。中でも思い出深いのは、1991年の成田空港駅開業後に運転された「ウイングはくつるです。一体この列車で海外旅行に行った人はどれだけいたんでしょうかね…。

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ちょこちょこ団体や臨時列車で入線した185系ですが、この写真では「わかしお」のようなヘッドマークがされています。これは2011年1月に走った「おいでよ房総! 185系クイズ列車の旅」だそうです。全くこんな列車が走ったこと、知りませんでした。

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京葉線を走った試験車両E331系とのツーショットです。連接台車による14両編成を組んでいましたが結局量産化されずに廃車となりました。自分は結局一度も乗ることも見ることもなかったですね…。

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2010年夏、最初の3日間だけ走ったS70編成による快速白い砂号です。今思うとなぜこの3日間写真を撮りにいかなかったのか、改めて悔やまれますね。

tamazo-vehicle.hatenablog.com

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この写真はお弁当の包み紙でも使われましたね。幕張の113系と言えばこの1000'番代ですが、残念ながら最後のイベントでは登場することはありませんでした。

終わりに

このほかにも沢山写真がありましたが、千葉支社がその時々の趣味的に盛り上がった車両の記録をきちんと保存していたのには本当に素晴らしいと思います。また機会があればこのような写真展を開いてほしいです。