京成バス奥戸営業所:船31船堀線
久々のバス記事は京成バス奥戸営業所の船31船堀線です。
1999年12月、その年の3月に船堀駅前にオープンした江戸川区総合区民ホール(タワーホール船堀)へのアクセスを目的に、小岩駅から船堀駅までを結ぶ船31が京成バス奥戸営業所と都営バス臨海営業所の共管で1年間の試験運行としてが開設されました。
小岩駅を出発し小岩駅通りから千葉街道に入った後、鹿本中学校より環七を南下し一之江駅を経由、葛西工業高校からは新大橋通りに入り船堀駅に向かうルートで、京成バスが船堀駅へ乗り入れるのは初となりました。
江戸川区としては環七を走るバスルートの充実を兼ねたのでしょうが、この環七ルートは新小20の不振を始め鬼門のルートであり、本数が少なかったこともあり案の定利用は振るわなかったようで、試験運行期間の1年後にあっさり廃止になってしまいました。
↑小岩駅南口で出発を待つ船31船堀線
都営バスは臨海営業所の大型バスが使われていましたが、京成バスは奥戸営業所の中型バスがもっぱら使われていました。
ところでウィキペデイアの記事では、廃止直前に「江戸川営業所へ移管した」という記載があるのですが、これは本当だったのでしょうか?自分の記憶では廃止まで奥戸の中型車両が走っていた記憶があり、本運行もしないのに廃止前にわざわざ移管するとは思い難いのですが…。
小岩エリアから船堀方面へのアクセスは一旦途絶えることになりますが、その後2007年に小岩駅から両国駅を結ぶ都営バス錦27系統の派生として、京葉交差点から船堀街道を南下する形で結ぶ錦27-2系統が開設され、こちらはそこそこ利用されているようで現在も残っています。
一方鬼門だった環七を走るバスは、2007年より運行を開始した環七シャトルでやっと利用が定着。今では小岩や亀有からバスが頻繁に行き交うようになりましたが、船31の頃を思うと隔世の感がありますね。