成田線我孫子支線113系さよなら運転(1998年3月)
成田線は本線格の佐倉~成田~松岸を結ぶ通称佐松線に加え、我孫子支線と呼ばれる成田~我孫子間、それに成田~成田空港間の空港支線から構成されていますが、現在我孫子支線は常磐線のE231系に統一されています。
しかしかつては幕張の113系も主にデータイムに我孫子支線で運用されていました。特に国鉄末期に日中の常磐線直通快速が一旦無くなった時には日中の半数が113系でしたが、その後当時常磐快速で使われていた103系付属編成による運用が増え、末期は朝方の1往復のみとなり、1998年3月のダイヤ改正で撤退となりました。
ここでは最終日、1998年3月13日の様子をご紹介します。
目次
成田駅にて
成田駅に停車中の我孫子行です。驚くことに惜別ヘッドマークが掲示されていました。房総伝統の小型なヘッドマークが良い感じですね。しかし掲示されていたのは我孫子方の先頭車のみでした。駅で停車中のみ掲示され、走行中は掲示されなかったのかもしれません。集まったファンは数人しかいなかったので、貴重な写真となりました。
実際に使われていた「我孫子行」方向幕の写真です。我孫子支線の113系は4両編成のみ運用されていたので、特に4両編成が少なかった国鉄末期頃は我孫子支線は総武快速の付属編成の間合い運用という印象があり、方向幕も良く使われていた気がします。
以下の記事に上げた動画では1分11秒あたりに我孫子が出てきます。
我孫子駅にて
成田から我孫子まで乗車し、折り返し成田行として停車中の写真です。ここでも成田方先頭車のみ惜別ヘッドマークがされていました。
ホームの反対側に常磐線の103系や415系が見えるあたり、我孫子駅であることがわかりますね。
我孫子支線に113系で乗ると他の北総区間と大差ないローカルな雰囲気が好きだったのですが、今やE231系のみとなってしまい、景色は大きく変わってしまいました。といっても、もう撤退から22年、当時を知る人も少なくなってきたでしょうかね。