京成バス江戸川営業所:新小71鹿骨線・小76第二南小岩線
京成バス江戸川営業所新小71鹿骨線・小76第二南小岩線の乗車記録です。
この日は定時で会社を出たのですが、6月にしては天気も良く日も長い時期だったので途中バスに乗って帰ろうと思い、総武線の中でいろいろ検討した結果新小岩駅から江戸川区方面へ行こうと考えました。江戸川区東部は京成バスの独占エリアです。私は後に2002年からこのエリアに住み、新小71で通勤するようになるのですが、当時は全く行ったことがなくこれが初訪問でした。
さて新小71のバス停に行きますが、当時は瑞江駅がどこにあるかわからず、江戸川スポーツランドとどちらが手前にあるのかすらわからず…という、今思えばとてもあり得ない状態でした。とりあえず瑞江駅の方が遠いことはわかったので、18:32発の瑞江駅行に乗ります。新小71は江戸川区内の京成バスでは一番本数が多く、夕方は6分おきに走っているので便利です。
さて乗車すると松本弁天までは200円、それ以後は210円となっていましたが、乗車する人が行先を行っている素振りがありません。とりあえず行先は言わずに乗りました。実はここは210円がデフォで、200円区間で降りる人だけが行先を言うというのが正しい乗り方?なのですが、そんなことは初体験のときはわかりませんでした。今思えば若々しい思い出です。
立ち客も出る中出発します。
新小岩駅を出て江戸川区内のバス路線と言えば平和橋通り・船堀街道を走る新小21が代表格で、新小71もそんな感じかなと思ったのですが、本数はいいとこ勝負ながら通る道が全く違って細い細い。特に菅原橋までは実に狭い道を走り、よくこの区間がメイン路線だなと今でも思います。
しかし新小71は江戸川区東部から新小岩駅までをまっすぐ結び、道路が渋滞することもほとんどないため、非常に重要なルートとなっていて今でも多数の利用客がある路線です。
とはいえ新小岩駅からの乗客は新中川を渡る前にはかなりの数が降り、篠崎駅に着く頃にはまばらになってきます。20分ちょっとで篠崎駅に到着。新宿線の駅前に行くのは初めてでしたが、江戸川区内の新宿線の駅はしっかりした駅前を作るという設計思想があることもあって、思いのほか発展していてかなりびっくりしました。
ここで乗客が再び乗り込み、京葉道路をくぐって今度は南下します。ここまで来ると今どこを走っているのかよくわからなくなってきました。
約40分乗って終点瑞江駅に到着。瑞江駅もスーパーが並び思いのほか大きな駅でした。
さてここから再び総武線の駅に向かいます。ここからは小72,小73,小76と3系統が小岩駅に向かっているのですが、すぐ来て本数が一番少なかった小76に乗ることにします。
小76第二南小岩線は、小岩駅から南下する系統の中で一番西を走る路線で、新中川沿いを南下し名主屋敷から二手に分かれ、片方は一之江駅を経由して葛西駅まで、もう片方は瑞江駅を経由して江戸川スポーツランドへ行きます。第二というだけあって後発の路線であり本数は多くなく、日中は20分ごと、二手に分かれた後は40分に1本程度しかありません。
小岩から葛西へ行く京成バスはこれだけなので一之江・葛西系統は(特に趣味的に)重要ですがそれに比べて、小72,小73の方が圧倒的に便利な瑞江系統は影の薄い存在です。
瑞江駅19:43発の小76に乗ります。夜の上りなので車内はガラガラです。
この系統は南北系統のくせに右左折が多く、首都高の下を左折、名主屋敷で右折、鹿骨区民館で左折して農業試験場で右折…とそんな感じでした(まだ2001年の経路変更前で余計右左折の数が多かった)。何度も右左折やられるので方向感覚が麻痺し、本当に向かっているんだろうとかなり心配しましたが、そのうち最後の左折をすると小岩駅前のフラワーロードの明るい商店街が見えてきて、無事に小岩駅へ着きました。
この日は地図とかを何も用意せずに思いつきで向かったので、非常に新鮮でありつつもハラハラドキドキの乗車でありました。
今となっては江戸川区に住み、自転車とかであちこち行ける様になったり通勤でバスを使ったりするようになったので、京成バスのエリアはくまなく見て周ってしまいそのおかげでいろいろな発見もあったけれど、この頃のような"広大な"江戸川区東部エリアをバスで巡る、という体験は二度とできないと思うと残念な気もします。