たまの乗り物日記

乗り物(飛行機,鉄道,バスなど)に関する記事を紹介しています。

ちばフラワーバス:宮田線

ちばフラワーバス宮田線(⇒2005.8.31廃止)の乗車記録です。

宮田線は元々国道126号線を走る東金線(現:ちばフラワーバス千葉線)の支線として、京成千葉駅(⇒千葉中央駅)から宮田で左折し川崎十字路まで至る路線でしたが、平成3年に千葉都市モノレールが開業した際に千城台駅までに短縮されました。ただし国道126号線を経由しなくなり、そもそもの路線名である宮田のバス停も通らなくなっています。その後、平成10年にちばフラワーバスへ移管されました。

Miyata_Line.GIF

この路線も難易度としてはヘビー級でした。何しろ、1日1往復しかなく、朝の千城台行と、夜の川崎十字路行しかありません。
ただし川崎十字路は行き止まりではなく、新八街線(⇒2005.8.31廃止)のバスも走っています。というか、宮田線のバスは 千城台駅⇒(新八街線)⇒川崎十字路⇒(宮田線)⇒千城台 と一周するような形で走っていますので、同じバスにそのまま乗れば簡単に戻れるわけですが…そんな苦行(笑)はできるわけはありません。

朝の便は、新八街線の川崎十字路行の1時間前に八街駅行が平日だけ走っていたためそれを使うのも手でしたが、川崎十字路に1時間滞在するのもきつく(コンビニはあるので、やってやれなくはないが)さらに千城台駅に6時過ぎにたどり着くのも不可能ではないがやりたくはないところです。

あとこの近辺にはさらしなバスというコミュニティバスも走っていますが、日中の運行が主なので組み入れることは不可能でした。

ということで自分は川崎十字路まで行って千城台まで歩くことにしました。地図を見る限り、3キロくらい歩けば千城台団地に着きそうです。団地に入れば京成バスも走っているのでどうにでもなります。

2002年1月3日、正月休みを利用して決行することにしました。

この日は成東方面へ遠征し、 成東駅⇒(武射田線)⇒求名駅~(徒歩)~公平幼稚園⇒(千葉線)⇒宮田⇒(千城台線)⇒千城台駅⇒(旭中学校線)⇒旭中学校~(徒歩)~みそら団地⇒(内陸バス)⇒四街道駅~(JR)~都賀駅~(モノレール)~千城台 と移動しました。

我ながら成果のある1日だなと思いますが、今現在、京成バスグループとして残っているのは移動で使った千葉線だけで、武射田線と千城台線は廃止、旭中学校線は内陸バスに移管され吉岡線になりました。そして次に乗る宮田線も今はありません。というか、千城台駅からはちばフラワーバスはいなくなってしまいました…。

さて、18:55発の川崎十字路行は自分とあと1人くらいしか乗ってなかったように思います。その1人は途中で降りてしまい、独自区間は全く客がいませんでした。まあ1日1本だったら誰も使えないでしょう。まだ夏だったら明るかったかもしれませんがもう真っ暗です。ただこのあたりはクルマで昼間通ったことがあるので別に何ということはありません。

のんびり走って20分ほどで川崎十字路に着きました。ここから歩きます。 このあたりはクルマでよく走る区間なので勝手知っているつもりだったのですが、真っ暗で歩道がないのでかなり怖かったです。やっぱりちょっと無謀だったかなこのプラン…。

折り返しの千城台駅行をやり過ごし、てくてく歩いて20分くらいで周りに住宅が見えるようになりました。途中団地の中に入り、ちょっと歩くと無事京成バス千城台団地線のバス停があったので、バスに乗って千葉駅へ向かいます。何というか、千葉駅と川崎十字路周辺は同じ千葉市でも天と地の差がありますなあ。

ということで苦労して乗った宮田線ですが、千葉市が路線バスを補助せずコミュニティバスを拡充する方針に転換したため、2005年8月31日限りで廃止になりました。この影響で前述の通り千城台駅からはちばフラワーバスの姿が消えたわけですが、1日1本でエリア確保のためでしかない宮田線とそれ以外(といっても数本ですが)とは差がありすぎ、杓子定規なお役所仕事という感じを受けてしまいます。

また、いずれ廃止になるにせよ、千城台駅短縮なんてことをしなければもうちょっとはまともな最期だったのではないかと思います。いくらモノレールができるからって直接関係ない国道126号線を走るバスをぶんだぎるってのはやりすぎでしょう。そしてそのモノレールが採算取れているかといえばお粗末な限りで…千葉市の交通行政は終わってるなというのが実感です。