THE FINAL!! 113! 外房線の旅・復路(2011年9月24日)
本記事はTHE FINAL!! 113! 外房線の旅・往路(2011年9月24日)の続きです。
目次
内房線コース・快速「青い海」が到着
外房線コースは13:18の出発まで1時間半ほど自由行動となっていたのですが、約30分後の11:47に内房線コースの113系がやってくるので、ほとんどの人はホームに残っていました。
11:47に2番線にやってきた内房線コースの113系は快速「青い海」!!
昨年リバイバル運転した白い砂に対し、青い海は正真正銘今日が最初で最後です。
このためだけにヘッドマークを用意するとは、千葉支社に感謝ですね。
←館山
編成 | Tc111 | M113 | M'112 | Tc111 |
---|---|---|---|---|
116 | 242 | 1517 | 1517 | 551 |
↑マリ217編成:クハ111-242(11.09.24 館山駅)
↑マリ217編成:モハ113-1517(11.09.24 館山駅)
↑マリ217編成:モハ112-1517(11.09.24 館山駅)
↑マリ217編成:クハ111-551(11.09.24 館山駅)
館山駅周辺を散策
ひとしきり写真を撮った後、あまり時間はないがせっかくなので少し外を歩くことにします。
12年前の総武快速の団体ツアーは横須賀で4時間ほどあって、それでも時間がないなあと思いながら、まあ一般人でも何とか散策できるほどの余裕はあったのですが、最近の団体はもはや現地で何か金を落としたりすることは期待されてない感じがしますね。
駅の発車票は列車名が両方ともきちんと表示されていて、いい記念になりました。
駅の西側をちょっと歩くと北条海岸はすぐ。
海は穏やかで散策には秋晴れが気持ち良かったですが、秋の3連休なのに人はまばらでした。
そして、もう113系で海に来ることもないんだなあ…と思うと寂しい気分です。
13時前に駅へ戻ります。
「白い砂」「青い海」並びが実現!
結局内房線コースの217編成は電留線には引上げないようです。
さて、13:08、電留線から1番線に外房線コースの116編成が入線し、いよいよ…
「白い砂」「青い海」の並びです!!
最後は8両1本しか稼働してなかったので並びですら久々だというのに、両者とも千葉伝統、さらに由緒ある「白い砂」「青い海」のヘッドマークの並びとは、ホント感動です。
最後の最後で素晴らしい場面に出会えて、幸せに思います。
館山駅ホームは多くの人の興奮に包まれていました。
2編成が並んだのはわずか10分足らずであったが、ホント、素晴らしかった。最高でした。
最期の旅路
13:18、定刻、内房線コースの人や撮り鉄さんに見送られて館山駅を出発。
いよいよ、最後の旅路です。
見事な秋晴れの中、豊かな海、収穫を迎えようとする田畑を眺めながら113系は淡々と両国へ。
疲れが出てきたからか、車内も寝ている人もちらほらでちょっとけだるい雰囲気。
房総一周するときとか、この時間をぼーっと113系に乗って過ごすのが何とも言えない幸せでした。
有名な撮影地、房州大橋脇の山生橋梁をゆっくりと通過。
外房線に入り、海とトンネル、入江に集まる集落を見ながらゆっくりと進んでいきます。本当に今日が最後だというのが未だに信じられないのですが、御宿を過ぎ、太平洋ともいよいよお別れです。
大原駅で大停車
15:05、はだか祭りで賑わう大原着。ここでは30分の大停車となり、撮影や休憩タイムとなります。
もうこの編成は撮りまくってはいるが、ホームに降りて最後の写真撮影といきましょう。
ふと前面を見ると、前面方向幕の幕回しが始まったようです。
正直、あんまり前面方向幕には興味がなく、側面方向幕を回してほしかったのですが、今回は一切なかったようだったのが残念でした。
余談ですが、横須賀線を含む今回、数え切れないお手製サボを差す人が多く、それを多くの人が写真に収めていたようですが、横須賀線・総武快速線は方向幕を本格的に採用しサボを廃止した113系1000'番台の印象が大きく、また房総ローカルは非冷房だった頃サボは使っておらず、113系とサボは縁遠い存在のはずで、何でみんなそんなに熱狂するんだろう、と自分は冷めて見ておりました。
そんなわけではあるが、前面方向幕回しで見たい幕が2つありました。
まずは今朝の送り込み回送時にも表示されていた「横須賀線-総武線」幕。現在もE217系には残っていますが、やっぱり113系が元祖だけあってよく似合いますね。
同じ113系でも15両、グリーン車付き全車冷房車の「横須賀線-総武線」は、房総ローカルとは全く違う魅力を持ち、輝いていました。
ホントはこれを当時現役だった1000'番台や1500番台で最後に見たかったですが…
そしてもう一つは「快速」幕。1980年に横須賀線と直通する前の総武快速線はこの幕でした。
自分は幼稚園児でしたがかろうじて見た記憶があります。
こちらもこちらでシンプルな赤字が格好良くて好きでした。
さて、30分の停車時間は終わり、15:37に大原をいよいよ出発。
運転停車を除けば、いよいよ次は終点両国です。
ついこの間までいつも通り走っていた113系。今日が最後だというのに気にもしない人が大半ではありましたが、中には手を振ってくれたりする農家の人とかがいるのが嬉しいです。
上総一ノ宮を過ぎると、住宅地が増え、徐々に撮り鉄さんが増えてきました。
そんな中、八積付近だったか、大きな絵を掲げながらお別れをしていた一家がいたのですが、子供が描いたらしい113系の大きな絵と「ありがとう」、それから「だいすき」と…。
その可愛らしい字、一生懸命書いただろう絵、「ありがとう」は数え切れないくらい見たのだけど、意外に見たことのなかった「だいすき」という字には心に響くものがありました。
茂原、大網と撮り鉄さんは8月の定期列車並みでしたが、誉田あたりから青い海との掛け持ち部隊が集結したからか、一気にホーム端が人で埋まるようになりました。
そして蘇我で発車票を再び眺め、千葉駅へ。
一昔前は3~10番線どこを見ても113系がいたものですが、もう今日のこの列車が最後です。
千葉駅もペリエが建て替えとなり、大きく変わりましたね。
総武快速線をラストスパート
千葉を出発し、複々線区間を快走します。
幕張には、残念ながら今回の引退イベントでは出る幕はありませんでしたが、1972年以来ずっと幕張で活躍を続けてきた211編成の姿を見ることができました。
秋の夕暮れは早く、段々撮影が厳しい時間になってきましたが、各駅には多くの人が集まっていました。
2011.09.24 THE FINAL!! 113! 9224M・西船橋~本八幡走行シーン
2011.09.24 THE FINAL!! 113! 9224M・市川~小岩走行シーン
船橋を通過し、複々線を快走する姿は、日々利用してきた自分の思い出とも重なります。でも、これでおしまいですね。
スカイツリーが見えると、もうすぐ両国。
錦糸町を通過し、ゆっくりと両国駅3番線ホームへ…。
3番線ホームの多くの出迎えを受け、定刻17:10、ここに房総の113系はその役割を全うし、両国駅へ到着しました。
両国駅を後に
両国駅は大混雑。中でも千葉方はロクに写真を撮れないような感じでしたが、とりあえず列をかき分けて写真を撮ります。
しかし、唯一違うのは方向幕が「回送」であること。(結果的には10月15日にもう1回乗れたのですが…)もう乗れない列車なのです。
駅の慌しさに戸惑っている間に、刻一刻と、お別れの時間は迫ってきました。
そして定刻17:20を少し過ぎた頃、113系はゆっくりと、両国駅を後にします。
2011.09.24 THE FINAL!! 113! 回9325M・両国駅出発シーン
ホームは「ありがとう!」「おつかれさま!」と言った掛け声がかかります。
こんなに愛された電車があるだろうか、と嬉しく思うも、正直電車に声をかけるのは何だかなぁと思うのですよね。
特にこの編成は元々は2006年3月の東海道線の最終運用を務めたK69編成の残党で、その後房総へ移ったわけでスカ色の活躍はわずか5年に過ぎず、113系は総勢2700両、首都圏に在籍した1500両以上の一群の活躍あってのもので、この4両が全てではないので…。
ではあるが、ホームを出たその時、大きな長い警笛が…
それは、ここにいる全てのファンの別れに対する113系の挨拶であったのでしょう。
例え車掌のファンサービスであったとしても。
これには、本当に感動しました。
電車如きにここまで感動するとは、自分も歳をとったのでしょうが、今までの思い出が蘇り、熱くくるものがありました。
惜しむらくは、残念ながら警笛が鳴る前に動画を止めてしまったのですね。興味のある方は他の方のYouTubeで上がっているようなのでそちらもご覧ください。
まだ興奮の余韻が残る3番線ホームでしたが、駅を後にして家路につきました。
森下駅への足取りはとても重く、どっと力が抜けました。
大げさではあるが、一時代が終わった感じがしました。
そんなわけで、もう9年も前のイベントを改めて思い返しましたが、実に素晴らしいイベントでした。
千葉支社には感謝したいと思います。
記念品・グッズ
最後にこのイベントの記念品やグッズを紹介します。
↑ラミネートカード
↑記念乗車票
↑フォトスタンド
参加者の乗車記念品です。特にフォトスタンドがしっかりした作りで良い記念になりました。未だ使っていませんが…。
↑車内販売グッズ購入券
↑行先方向幕記念プレート
↑タッチアンドゴーパスケース
車内販売で購入できるグッズ引換券がついていたので、つい買ってしまったグッズです。それぞれしっかりした作りでしたが、勿体なくて結局まだ開けてもいないですね…。
両国駅で購入した自由帳とクリアファイルです。自由帳は娘のお土産になりました。
■本ブログ記事は以下の本館記事を再構成したものです。