たまの乗り物日記

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東海道線113系最終日(2)皆からさよなら

伊東駅では折り返しまで25分ほどの時間があります。

まずは席を確保し、一旦改札を出てSuicaで入り直し、撮影をすることにします。 529Mで一番同業者が多かったのは最後部でした。自分も普段は10号車あたりに行くのですが、今回は7号車にしました。途中混むことが予想されるので残念ですが、進行方向右側のクロスシートに座れたので良しとします。

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↑コツK69編成:クハ111-230(06.03.17 伊東駅

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↑コツK69編成:サハ111-1036(06.03.17 伊東駅

サハ111はこれで首都圏からは全廃となってしまいます…

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↑コツK69編成:サロ110-1261(06.03.17 伊東駅

サロ110は形式消滅となります。ユニット窓が並ぶ姿は壮観でした。

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↑サロの車内。国鉄優等車両の匂いがします。モバイルSuicaSuicaグリーンシステムのパンフが入っていたのが印象的でした(06.03.17 伊東駅

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↑東京行方向幕はこの528Mが最後(3774Mは快速なので)(06.03.17 伊東駅

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伊東駅113系(06.03.17 伊東駅

折り返し528Mは17:42に伊東駅を出発。東京まで2時間18分のスタートです。
車内は通勤客に行楽客や同業者が混じり、半分くらいの乗車率でした。 夕闇迫る相模灘を横目に見ながら東京へと進んでいきます。

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伊豆多賀駅手前で海を臨む。桜の名所であるが今年は113系はいない(06.03.17 伊豆多賀駅

熱海に着く頃にはすでに真っ暗になりました。ここからは通勤客が目立つようになりました。いつもの東海道線といった感じです。 海は見えませんでしたが、海岸線に沿って光る道路のライトと対象的な暗闇の海はとても素晴らしい眺めでした。

小田原手前で857M熱海行とすれ違います。857Mは熱海到着後回送で運行を終了しますので、これ以後下り列車で113系とすれ違うことはありません。何度見てもすれ違うのは211系とE231系ばかり…ちょっと寂しい光景です。

さて18:38に国府津駅へ到着。ここで4両増結します。 想像はしていましたが、すごい状況でした…。

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↑最後の増結シーンを狙おうと先頭部は大混雑(06.03.17 国府津駅

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↑増結車が到着。12号車にはヘッドマークがありません(06.03.17 国府津駅

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↑無事増結完了!どこかのアイドル追っかけと見間違うばかりの光景(06.03.17 国府津駅

国府津駅で増結車両に乗り換えることも考えましたがこのまま7号車に乗ることにします。15両の長い編成になった528Mは18:44に出発です。

[国府津区コツK69+S103編成]
↑東京
15:Tc111-2152
14:M 113-2072
13:M'112-2072
12:Tc111-2056
11:Tc111-230
10:M 113-2094
9:M'112-2094
8:T 111-1036
7:M 113-2095
6:M'112-2095
5:Ts110-1261
4:Tsd124-12
3:M 113-1119
2:M'112-1119
1:Tc111-2049
↓熱海

528Mは東京へ向かって快走します。
私は東海道線は余程のことがない限り113系を選んでいたため、この区間113系以外の電車に乗ったことは数えるほどしかなく、近郊形電車の象徴としてちょっとした旅行気分にさせてくれる、慣れ親しんだMT54のモーター音が心地よく響き渡る光景は、本当に普段通りの姿でした。 しかしすれ違う電車に113系はなく、そして857Mが熱海に着いた18:51を過ぎた今すでに運用に入っている編成はこの編成だけになってしまい、一抹の寂しさを感じざるを得ませんでした。

車内は退勤客を集めます。上り列車ながら意外に混んでいました。 車内は同業者が多い以外は普段通りの姿でした。しかし意外なことに、沿線ではあちこちで撮影している人を発見しました。しかも、同業者ばかりか、老若男女問わず、一般客もかなり多く見かけられ、携帯カメラで撮る人も沢山見かけたのは、素直に嬉しかったです。 50年も見慣れた湘南色の電車が、ステンレス車の帯に残るとはいえ、いなくなるというのは地元住民にとっても意義のあることなのでしょうか。ともかく、113系が皆の記憶に残りながら去っていくというのはここが発祥の地である113系にとっては最高のはなむけであろうと思います。

大船からは横須賀線と合流。かつては113系同士が併走したこの区間も、すでに相手はE217系なのが残念ですが、大船からは事実上の快速運転となりさらにダイナミックな運転を楽しみます。


保土ヶ谷を過ぎ、横浜駅へ向かってスパート!(06.03.17 戸塚-横浜)


↑横浜を出発。京浜東北線京急と併走する(06.03.17 横浜-川崎)

横浜からは京浜東北線京急と並び、大動脈の中、都心に向かって最後の走りを見せてくれました。相模灘から東京の夜景へ。東海道線の醍醐味ですが、この車両から眺めるのも、これで最後です。

品川で半数ほどの客を降ろし、定刻20:00に東京駅へ到着。2時間18分の旅は終わりました。 さて東京駅ですが、予想はしていましたが予想以上でした…。

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↑528Mを出迎えるべく8番線東京方は大混雑(06.03.17 東京駅)

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↑何とかこれが精一杯でした(06.03.17 東京駅)

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↑丸の内のオフィスビル113系の組み合わせもあと2回(06.03.17 東京駅)

列車は20:13発895M小田原行として出発します。 車内は普段どおりの通勤風景のようでしたが、113系はホームからカメラの放列を沢山浴び、出発していきました。


↑小田原へ向けて出発(06.03.17 東京駅)

当初の予定ではここで終わりにして家に帰るつもりでした。テールランプが見えなくなるまで見届け、帰途につきました。

 

■本館記事(http://tamazo-diary.seesaa.net/article/15748004.html)もご覧ください。