2010年夏に運行された快速白い砂号(1)
幕張区に209系が投入されて約1年がたち、徐々に存在感を表してきた2010年夏、臨時列車として113系を用いた快速白い砂号が運転されました。
113系1000'番代を用いた外房線の白い砂号、および内房線の青い海号は1972年の総武快速線開業・房総一周電化完成以後、房総夏ダイヤの風物詩として親しまれてきましたが、1998年に房総夏ダイヤの終了とともに姿を消しました。
それから12年、いよいよ房総ローカルの113系も先が見えてきたこともあり、往年の113系でリバイバルとなりました。
目次
快速白い砂号の概要
快速白い砂号は、2010年7月17日から8月1日までの土曜・休日が両国~館山間を外房線経由で、8月7日と8日は両国~勝浦間で運転されました。
残念ながら相棒の青い海号の運転はありませんでしたが、そのためか前半は館山までの運転となりました。 総武快速線時代を考えると両国発ではなく東京地下駅始発の方が懐かしいのですが、さすがにこれは望みすぎというものでしょう。
↑2011年春で休刊となったJTB携帯時刻表2010年8月号より。7月20日刊行のため17日~19日の運転日は記載されていません。
快速白い砂号の車両
使用されたのは113系6両で、うち4両が指定席となっていました。 113系の狭いセミクロスシートに指定席料金を払わねばならないのは微妙な気がしますが、510円で座席が確保できるのであれば安いものでしょう。それよりも自由席が2両しかないのは少ない気がしましたが、実際に自由席は結構混んでいました。
実際には7月17日から19日までの3連休はS70編成、それ以降はS71編成が充当されました。
[幕張区マリS70編成]
↑館山
6:Tc111-1501
5:M 113-1258
4:M'112-1258
3:M 113-1259
2:M'112-1259
1:Tc111-552
↓両国
[幕張区マリS71編成]
↑館山・勝浦
6:Tc111-1129
5:M 113-1263
4:M'112-1263
3:M 113-1257
2:M'112-1257
1:Tc111-1444
↓両国
↑千葉駅に掲示された白い砂号の案内(10.08.06 千葉駅)
↑マリS70編成:クハ111-1501の部分を拡大(10.08.06 千葉駅)
S70編成は館山方が少なからず白い砂号で充当された実績があるはずの1500番代なのはまだ良いのですが、両国方が白い砂号には縁のない0番代で、正直微妙だなぁと思っていたところ、翌週からは両方とも長年白い砂号で使われてきた1000'番代のクハを持つS71編成となり、よりリバイバルらしくなりました。
ただ最初の3連休撮影しなかったので1500番代の写真を撮れなかったのは今思えば痛く、結局千葉駅の案内に載っていた写真を撮影するのが精々でした。
総武快速線を走行する快速白い砂号
2010年7月25日、朝の総武快速線での撮影記録です。 本八幡駅で送り込み回送を、市川で下り1号の通過を動画で撮影しました。
↑マリS71編成:クハ111-1444他の送り込み回送(10.07.25 本八幡駅)
↑マリS71編成:クハ111-1129他の送り込み回送(10.07.25 本八幡駅)
↑快速白い砂1号は市川駅の通過線を走る(10.07.25 市川駅)
1000'番代のクハに伝統の小さなヘッドマークが収まる様はとても懐かしかったです。 ただ、錦糸町から船橋まではダイヤ上は15分とそこそこ速く走るので、市川では豪快な通過を期待していたのですが、この日は前に電車が使えていたのか、あまりスピードが速くなかったのがちょっと残念でした。 その翌週、いよいよ実際に乗車してみることにします。
(つづく)