横須賀線113系メモリアル号
「横須賀線メモリアル号」に引き続き、99年11月13・14日の両日「横須賀線113系メモリアル号」というイベント列車が、同じくクハ111-1111を連結したマリ111編成を使って東京－横須賀間で運行されました。
この列車は、1980年10月にいわゆる「MS分離」で横須賀線が総武快速線と直通運転を開始し、品鶴線経由になって以来、19年ぶりに東京駅地上ホームを出発し東海道線を走りました。東京－横浜間の東海道線で久々にスカ色の113系が湘南色の113系とすれ違いながら走ることから沿線には多くのカメラマンが詰め掛けたようです。
この列車は土日運行だったため、私も両日この列車に乗り、写真を撮って過ごしました。
↑東京駅10番線に入線する横須賀線113系メモリアル号（99.11.13 東京駅）
東京駅地上ホームに入線した113系です。隣にE1系MAXが止まっており東京駅地上ホームであることが実感できます。
横須賀線メモリアル号はヘッドマーク付でしたが、今回はヘッドマークはありませんでした。もっともかつての姿を再現するにはヘッドマークはなくて正解だったと思います。逆に前面幕がふだんの「横須賀線－総武線」ではなく「横須賀線」だったのが嬉しいところです。
↑LED発車案内。東京駅発車は8:28（99.11.13 東京駅）
LED発車案内板はきちんと列車名を表示していました。 東京駅はかつての横須賀線が発着した10番線を利用していました。しかし東京駅重層化でホームが移動しているので当時の10番線ではもちろんありません。当時10番線があった場所は現在は隣の新幹線ホームになっているはずです。
↑写真ではわかりづらいがまだこの時点でドアのグリーン帯は修正されていなかった（99.11.13 東京駅）
ホーム柱の湘南帯が東海道線ホームであることを感じます。この日はグリーン車は指定席になっていました。
↑出発セレモニー（99.11.13 東京駅）
横須賀方先頭では出発セレモニーが開催されていたのですが、人が多すぎて残念ながら113系の姿は向こうにちょっと見えるだけでした。 ただし神田方はそれほど人も多くなく写真もちゃんと撮れた記憶があります。それだけに、この前の東海道線113系引退時の人の多さにはちょっと驚きを感じました。
私は13日は全区間を乗りとおしましたが、肝心の乗車率はそれほど高くなかったです。というのもこの時点では東海道線の3分の2は113系であり、乗ってしまえば普段の113系で精々横浜駅先の転線が貴重なくらいで、あまり面白くないからではないかと思います。なので113系乗車派にとっては逆にのんびりと東京－横須賀間の旅ができて良かったです。
一方で沿線でカメラを構える人はものすごく多かったようでした。 翌14日は私もいかにも東海道線らしい区間で何とか写真を収めようと思い、いろいろ考えた結果、有楽町駅であれば列車速度も遅いので、京浜東北線にかぶられるリスクはあるがいい写真が撮れるのではないかと考え、まず朝の有楽町駅へ向かいました。
で、東京駅に向かう回送列車を狙い撮影。幸い京浜東北線も来ず、同業者もそれほど多くなく、良い写真が撮れるかと思ったのですが…。
↑当日は猛烈な濃霧で113系もうすぼんやり…してないですって（99.11.14 有楽町駅）
1枚目は見事に失敗しました(泣)。恐らく直前までポケットの中に写るんですを入れていたので、曇りが発生してたんじゃないかと思います。何度か決まったーと思った写真でこういうことが起きていたのですがまさかこんな時に起こるとは思いませんでした。
↑後追いはそれなり（99.11.14 有楽町駅）
後追いはそれなりでしたがちょっとピントがずれてしまいました。あと横須賀方は更新車で前面強化なのでクハ111-1111よりはどうかなあという感じでしたね。できたらこちらも未更新車にして欲しかったところです。
↑品川駅11番線を出発する113系（99.11.14 品川駅）
その後東京駅から品川駅まで乗車し、品川駅を出発する113系を撮ってみました。普段の13番線からでは隣にホームが見えるので、東海道線ホームであることはわかりますが…ちょっとイマイチだったかなあ。でも、構図としては良かったのでよしとします。
通常運用に入った113系に乗ったり写真を撮りながら、最後に横浜駅に到着した上りの113系を捕まえました。 ただまあ結論としては駅撮りだと東海道線っぽさはあまりわからないということでしょうか…。編成は比較的綺麗に撮れたのですが。
マリ111編成以外にも通常運用に入っていた113系も含めて、1日中113系漬けに浸った楽しい2日間はこうして幕を閉じました。しかしこういうイベントが終わると、いよいよ12月3日まで1ヶ月を切った事を実感してしまい、寂しさを一層感じるようになりました。
