ありがとう113系横須賀線の旅(2011年9月19日)
団塊世代運んだ「スカ色」113系最後のご奉公 24日にラストラン
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110919/trd11091921290023-n1.htm(リンク切れ)
半世紀にわたってJR横須賀線などを走り、団塊世代を職場や自宅に運んできた113系が完全に引退することになり、19日、横須賀線で最後の力走を見せた。高度経済成長を支えた名車両を多くの鉄道ファンが見送った。
クリーム色の車体に紺色の帯をまとったスマートなカラーリングは、路線名にちなんで「スカ色」と呼ばれ親しまれた。昭和38年にデビューし、平成11年まで横須賀線と総武快速線で運行。その後は千葉県内のローカル線で“第2の人生”を送り、今年8月末に営業運転から退いていた。
18、19日に2日間限りで12年ぶりに復活。記念列車の参加費用は記念品などの特典が付いて大人1万1300円だが、人気は根強くほぼ完売したという。
2011年9月1日に定期運用を終えた幕張区の113系であるが、スカ色発祥の地、横須賀線を9月18日と19日に団体列車「ありがとう113系横須賀線の旅」として走りました。
その値段は方向幕のレプリカ付きとはいえ11,300円とちと高かったので乗車は見送りましたが、最後の横須賀線113系らしい姿を見たくてデジイチを持って俄か「撮り鉄」をすることにしました。
ただ問題はダイヤがさっぱりわからなかったところで、本当は3連休後を考えると初日の9月18日が良かったのですが、9月15日発売の鉄道ダイヤ情報ですら詳細な時刻が載ってないというミステリーぶりだったので、9月18日のネット上の戦果を分析して19日に臨むこととしました。
その模様を振り返ってみたいと思います。
目次
9:43 有楽町駅
まずは東京駅への送り込み回送を、1999年11月の「横須賀線113系メモリアル号」や、2009年10月の「懐かしの113系電車」などで狙ったことのある有楽町駅で迎えることにしました。
ここはいつもあまり人が多くなく、また今日は東京9:42発の下り出発待ちで最徐行だったので余裕を持って撮影できました。
今日の車両はありがとうヘッドマーク付編成の116編成でした。この編成は元東海道線でもラストランで使われた横浜支社には縁のある車両ではあるのですが、横須賀線には縁のある車両ではなかったのがちょっと残念でした。
幕張には総武快速・横須賀線時代から使われていた先頭車が113系1000番代の211編成がまだ残っているので、こっちを使ってくれればよかったのにと思ったのですが、予備車として残っているだけだったので無理なのでしょう。
9:50 東京駅
急いで山手線に乗り東京駅へ。
東京駅は予想通りの混雑で横須賀方は撮影できず、人ごみをかき分け東京方をなんとか撮影します。東京駅に113系が入るのもいよいよ今日で最後ですね。
一通り写真を撮って7番線へ急ぎ、9:52発の東海道線で南下します。
東海道線の普通電車に乗るのは2006年3月に113系がいなくなって以来たぶん初めて。昔はあれほど出かけていたのに、もう横須賀線に行くこともしばらくないかもですね…。
11:01 円覚寺第1踏切
横浜で横須賀線に乗り換え、10:50に北鎌倉に到着し、円覚寺へ向かいます。
今回どうしても撮りたかったのがここ、円覚寺第1踏切。
円覚寺境内を突っ切る踏切と木々がいかにも鎌倉らしく、12年前の113系引退のときも何度となく訪れた場所ですが、総門側からは撮ったことがなく、まさにラストチャンスなのです。
何故か反対の白鷺池側が人気のようで、こちら側は数人でした。
このアングルだと動画の方がいいかと思い、スマホで動画撮影することにしましたが…。
2011.09.19 ありがとう113系9721M・円覚寺第1踏切
大成功!と思いきや、左隅に自分の手が…まあ、それを除けば予定通りで満足です。
北鎌倉駅へ戻り、さらに南下します。
11:42 横須賀駅
横須賀駅に来るのは2003年のよこすか開国祭り以来、8年ぶりです。
ホームは到着後だいぶ経っているにも関わらず混んでおり、望遠レンズも使いながら撮影しますが、過去のイベントと比べるとやはり4両編成は短いですね。また架線柱が建て替えられ邪魔になってしまっているのもちょっと残念でした。
今回の116編成はヘッドマークは掲出されていなかったのですが、編成札にはそれぞれ別デザインの「ありがとう」札が掲げられていました。そして助手席側には花束も…。
12:53 軍港バックの俯瞰撮影地
昼食をとり、鎌倉車両センターへ向かう上り列車を撮るべく、田浦方へ。
横須賀線で唯一海を絡めて写真が撮れる有名スポットで113系を撮ることにした。
ここは1999年11月23日に走ったさようなら快速113系号に乗った12年前にも来たことがあります。
この撮影地はこのあたりです。
一目でわかる大集団が山の中腹に…。
総勢30名以上はいたでしょうか。ちょっとびっくりですが、何とかこのカメラの放列の隙間を縫って撮影します。
何とか様になった1枚。
本当はもっと引いて海の割合を増やしたかったのだが、他の人が入ってしまうので断念しました。
しかし、12年前は全く人がいなかった記憶があるのですが、何で今回こんなに人が多かったのでしょうかね…。
あと、やっぱ12年前の11両の写真と比べてしまうと、やはり4両ってのはイマイチ迫力がないのが残念なところですが、とはいえ、最後の最後でもう1回ここに来れて満足です。
14:20 再び北鎌倉駅
午後は午前に撮った円覚寺第1踏切の反対側から撮ろうと思ったのですが…
すごい人…。
この先の踏切は駅入口と円覚寺を結ぶ普通に人が通るところですが、まさかこんなところで踏切待ちなんてしないよなオーラが漂ってました…。
午後の日差しが強かったこともあり、この場所は諦めて、障害物が多くてちょっとイマイチなのですがこ北鎌倉駅と第1踏切の間の線路際から撮ることにしました。
さて、鎌倉車両センターからの下り列車を狙います。
やはり障害物に囲まれていまい、4両全部を入れられなかったのが残念ですが、いかにも鎌倉らしい写真が撮れたのかなと思うので満足です。
鎌倉での撮影はこれで終了し、円覚寺をちょっと見物して、15:03発の上総一ノ宮行に乗り、戸塚で東海道線に、川崎で京浜東北線に乗り継ぎ、最後の目的地へ向かいます。
15:46 大森駅
今回の列車は、往路は現在の横須賀線が走る品鶴線経由、復路は東海道線経由でした。
ダイヤを見ると、戸塚から先は往年のダイヤ並みに突っ走るようなので、走行シーンを動画撮影することにします。
昨日のネット上の報告を分析する限り、大森駅が被らなそうだったのでここで撮影することにしました。ここは有名撮影ポイントではないので、自分以外にはもう1人しかいませんでした。
4両なのでモーターの唸りが続かないのが残念でしたが、バッチリでした!
これで当初考えていた予定はすべて終了です。日中の真夏のような暑さは想像以上に体に響きましたが楽しい1日でした。ただこれでいよいよ横須賀線からも113系が去り、JR東日本の113系の活躍も終わりが近づいてきました。
■本ブログ記事は以下の本館記事を再構成したものです。