よこすか開国祭記念号

これまで113系引退前の98-99年の話題をしてきましたが、今回紹介するのは少し最近の話になります。

ペリー来航150周年にあたる2003年、横須賀市では開国記念祭が行われましたが、8月2・3日の両日、JRでは大船－横須賀間に臨時快速「よこすか開国祭記念号」を運転しました。

この列車には嬉しいことに幕張区で房総ローカルに使われていた113系6両編成が利用され、99年12月の113系引退後、3年半ぶりに横須賀線に113系が復活することになりました。 この時利用された編成はマリ304編成でした。

[幕張区マリ304編成]
↑大船
6:Tc111-1045
5:M 113-1055
4:M'112-1055
3:M 113-1056
2:M'112-1056
1:Tc111-1344
↓横須賀
この編成は中間のモハが1000'番代のトップナンバーという由緒ある編成ではあるのですが、一方で新製以来平成に至るまで冷房準備車のままであり、総武快速線には入ったと思いますが恐らく横須賀線には入ったことがないのではないかと思います。また更新車で先頭車は前面強化もされているので、何でこの編成が？という思いはあったのですが、何にせよ113系が再び横須賀線を走るというのは嬉しい限りであったため、乗りに行くことにしました。

ちょうどこの時、301系の引退が重なっていたので、午前に301系に乗ってから午後の電車に乗ることにしました。 なお301系のイベントについては本館に書きましたが…あまりにひどくて今になって思えば最初から大船に行けば良かった…と思ってます。

↑マリ304編成：クハ111-1045（03.08.03 大船駅） 大

船駅には沢山のファンが集まっていましたが、先ほどの三鷹駅や高尾駅の惨状に比べれば天国でした。大船駅に久々にやってきたスカ色の113系は普段房総ローカルでは見慣れた存在ではありますが感慨深いものがありました。

この列車は北鎌倉、東逗子、田浦を通過する快速電車でしたが、大船以南は元々スピードが遅く、また到着が遅れたので残念ながら座れなかったこともあって走り的にはあまり面白くはありませんでした。ただ車内に響くMT54のモーター音と抵抗器のブロワー音はやっぱり横須賀線は113系だなあと実感しました。

↑マリ304編成：クハ111-1344（03.08.03 横須賀駅）

横須賀駅に来るのは99年11月のイベント以来です。あの頃を懐かしく思いながら113系に向かってシャッターを切りました。6両編成と短いですがやっぱり113系であることには変わりありません。 なお前面行先幕は所定では「快速」が正解だったようですが「横須賀線」なども表示されていたようです。

↑車内掲示には懐かしい2FG編成が（03.08.03）

車内の中吊りには横須賀線の歴史や車両が書かれていました。113系は2階建てグリーン車連結の懐かしい写真でした。当時写真に残すことなど全く考えていなかったため、自分はサロ124のスカ帯の写真を1枚も持ってません。今思うともったいないことをしたなと感じています。

↑「大船」の方向幕（03.08.03）

↑「横須賀」の方向幕（03.08.03）

今回のイベントで期待していたのは方向幕でした。E217系も大半の編成は方向幕を使っていますがフォントが違うため国鉄時代の方向幕とは雰囲気が違います。引退前にも出来る限り写真は撮っていましたが遅まきながらデジカメを所有するようになったので、方向幕は押さえておきたいなと思っていました。
今回臨時列車で快速だったので「臨時」とかだったら嫌だったのですが、幸い「大船」「横須賀」とかつて使っていた懐かしいフォントの方向幕を掲示してくれました。 なおこの行先は元々大船行や横須賀行の本数が少なかったので現役時代から写真を撮るのは大変で、特に大船行は平日の朝くらいしか走らないため苦労した記憶があります。同士も多かったと見えてこの日は結構狙っていた人がいたようです。

ちなみに横須賀駅ではお召し機関車EF58 61の展示なども行われていたようなのですが、何としたことか写真が全くありません。いくら113系を撮りに行ったとしてもちょっとなあ＞当時の自分

まあいずれにしても楽しいイベントでした。機会があればまだ幕張に113系が残っている今のうちにまた何かのイベントで113系が横須賀線を走ってくれることを期待したいところです。