クハ111-1111の本来の姿

これまで書きましたとおりクハ111-1111はその数字のめぐり合わせにより、最後に各種イベントの先頭に立った後、そのまま姿を消しました。彼にとっては、それは同期とは異なり一躍脚光を浴びたものの、未更新車であるが故に長生きできなかったということもあり、幸せだったのかどうか、というのは意見が分かれるところでしょう。

さてクハ111-1111はマリ113編成の11号車にクハ111-1064と差し替えで連結され、マリ111編成として最後を飾りましたが、元々はマリ108編成の11号車でした。

[幕張区マリ108編成]
↑千葉
11:Tc111-1111
10:M 113-1098
9:M'112-1098
8:T 111-2011
7:M 113-1099
6:M'112-1099
5:Ts110-1250
4:Ts110-1220
3:M 113-1257
2:M'112-1257
1:Tc111-1424
↓久里浜

↑マリ108編成：クハ111-1111（津田沼駅）

ということでマリ108編成で普通に働いていた頃のクハ111-1111です。もちろん自分以外はこんな車両を撮っている人はいませんでした。

↑イベント時よりも綺麗な塗装のクハ111-1111

クハ111-1111の表記を撮った人も多かったと思いますが、夏から11月まで保留車になっていた影響で塗装に汚れが目立っていたように思います。これはまだマリ108編成で整備されていた頃の写真なので、綺麗に撮れたのでした。

この頃、横須賀線111年記念と銘打ちクハ111-1111の写真がデザインされたイオカードが売られていました。108編成からいったん外され、1999年11月のイベントまで保留車扱いだった頃に撮影されたものと思われます。1両だけというのが少し寂しい姿でしたが、気軽に買えたカードだったので今となっては貴重な記録ですね。