国内線でファースト&ビジネスクラス体験
ANAの国内線B777、B767は全席スーパーシートプレミアム付なのですが、最近の時刻表を見ているとスーパーシートなしのB777やB767が多く運航されているようです。これは、ほぼ間違いなく国際線機材であることを意味します(中には以前期間限定で設定された佐賀→羽田便のように食事の準備が出来ないので国内線スーパーシートを普通席解放とかいうのもありますが)。
ANAはビジネスクラス席をスーパーシートにすると普通席が足らなくなるため、CY2クラスの機材は国内線では全席普通席で運航します。
以前から羽田-関空間のNH141/NH150便(最近はNH148便の場合も多い)の存在が有名でしたが、このようなスーパーシートなしのモノクラス便は国際線機材である可能性が極めて高くなります。
国際線仕様のB767は、元々Club ANA Asia仕様の新機材がかなり入っている上、バンコク線がB777に大型化されたり、関空~青島・廈門間がB737にダウンサイズされたりしてだぶついていること、またB777も北米線が続々とB777-300になっているのでB777-200が余っていることもあり、かなりの国際線機材がアルバイトで国内線に入っているようです。
さてその国際線機材の便であるが、6月の時刻表を見るとこんな感じのようです。
■763-1
NH894 庄内 7:15⇒羽田 8:15
NH741 羽田 8:55⇒釧路10:30
NH742 釧路11:15⇒羽田12:55
NH657 羽田17:50⇒岡山19:05
NH660 岡山19:45⇒羽田21:00
■763-2
NH691 羽田 6:55⇒山口宇部 8:30
NH694 山口宇部 9:25⇒羽田10:55
NH895 羽田12:00⇒庄内13:00
NH898 庄内13:55⇒羽田14:55
NH195 羽田15:40⇒大分17:10
NH198 大分17:50⇒羽田19:20
NH899 羽田20:15⇒庄内21:15
■763-3
NH601 羽田 7:20⇒宮崎 8:55
NH604 宮崎 9:35⇒羽田11:10
NH589 羽田12:15⇒松山13:40
NH592 松山14:30⇒羽田15:50
NH647 羽田16:30⇒熊本18:10
NH648 熊本19:05⇒羽田20:40
■777
NH583 羽田 7:20⇒松山 8:40
NH584 松山 9:25⇒羽田10:45
NH623 羽田11:30⇒鹿児島13:15
NH626 鹿児島14:05⇒羽田15:45
NH683 羽田17:30⇒広島18:50
NH686 広島19:40⇒羽田21:00
767-1に中途半端なブランクがあるのでちょっと違うかもしれませんが、概ね1日中あちこち飛ばしているようで、これは結構な確率で狙えるのではないでしょうか。
これに、元々国際線の間合い運用とされている
■763-4
NH141 羽田 7:35⇒関空 8:50
NH150 関空21:25⇒羽田22:30
■763-5
NH2176 伊丹 7:40⇒成田 8:50
NH2179 成田19:10⇒伊丹20:20
■744-1
NH338 中部 8:15⇒成田 9:20
NH339 成田17:55⇒中部19:05
あと、F席付(ファーストクラスはスーパーシートとして販売されます)なので時刻表だと一見、見分けが付かないが、相変わらず入っているとすれば、これも国際線機材のはずです。
■744-2
NH661 羽田 8:10⇒長崎10:00
NH664 長崎10:50⇒羽田12:30
NH667 羽田15:55⇒長崎17:45
NH670 長崎19:25⇒羽田21:05
ということで国際線機材の少ないANAにしては大盤振る舞いといったところでしょうか。
あと噂によれば、これ以外にB777-200ERも一部国内線に入っているようです。こちらもスーパーシート付のため時刻表では区別がつきませんが、772のスーパーシート付は予約後シートマップで要チェックというところでしょう。
これらの機材のうち、お薦めなのは機材の新しい成田-伊丹・中部線ですが、羽田発着では何といっても羽田-長崎線でしょう。スーパーシートに乗れればファーストクラスの広い座席を利用することが出来ます。
この便の写真をもらいましたので公開します。私も一度は乗りたいのですが…。
羽田-長崎線に投入されているB747-400です。翼の先端にウィングレットがついているのが国際線機の象徴です。
ファーストクラスを利用したスーパーシートキャビンです。定員15名です。同じエリアの国内線スーパーシートは27名ですので贅沢な利用方法です。
この機材は一世代前のSuperStyle機ですので、個室タイプではなくちょっと豪華さには欠けますが、国内線では十分すぎます。何しろシートピッチが2mくらいありますので前が全く届きません。
この機材は羽田-長崎間を2往復していますが、うち3本は食事時間帯にかかるので軽食が出ます。ファーストクラスのコースメニューには遠く及びませんが、ファーストクラスで食べる食事のようでちょっと贅沢です。
エコノミークラスです。シートTVがあって微妙に国内線よりピッチが広い以外は国内線と変わりありません。もっともシートTVは国内線では利用できないので宝の持ち腐れであります。
SuperStyle機の象徴であるバーカウンターです。国際線ビジネスクラスではここで一息つくことができます。このスペースは今のNewStyleでは縮小され椅子がありません。SuperStyleならではの設備です。
国内線ではビジネスクラスは普通席ですので誰でも使えます。もっとも国内線で利用するのは恥ずかしいですけど…(お酒があるわけでもないですし)
ビジネスクラス席で普通席として利用されています。NewStyleと違ってフラットにならないので長距離では寝づらいですが、国内線では十分すぎます。というかエコノミー利用者と同じ運賃で利用できるってのは結構知らない人が見たら怒るような気がします…。
いっぱいあるボタンを操作してフラットな状態にしてみます。ファーストクラスなのでフルフラットになるのです。これはとっても寝心地がいいです。
とはいえ国内線でこれをやるのは恥ずかしいですが、羽田-長崎線はこのシート狙いの人も多いので、きっと誰か一人はこれをしているはずで、問題ないでしょう(笑)
羽田第2ターミナルは、国際線のB747-400が止められるスポットがなく、羽田はバス移動になります。ちょっと不便ですが、まあ機材が快適だから致し方ないというところでしょうか。
さて、これらの座席をどう指定するか?ですが、普通席扱いのビジネスクラス席は予約の段階では上級会員が優先されますので、普通会員は当日カウンターで変更するパターンが多いと思います。
一方でスーパーシートであるファーストクラス席は先着順なので、普通会員はこちらで狙うのが一番確実であると思います。とはいえ、ANAは超割等でのスーパーシート事前予約はできず当日空港で…となりますが、空席待ちになってしまうとこれも上級会員優先になってしまうので、こればかりは早めに空港へ行くしかないでしょう。
これらの機材ですが、さすがのANAもいつまでも飛ばし続けるとは思えず、いずれは国内線機への改修がされるのではないかと思われます。
ですので、利用するなら今がチャンスというところです。
■本館記事(http://tamazo-diary.seesaa.net/article/17400434.html)もご覧ください。