たまの乗り物日記

乗り物(飛行機,鉄道,バスなど)に関する記事を紹介しています。

113系スカ色最後の白Hゴムクハ

113系の窓ガラスはご存じの通り白Hゴムで支えられていましたが、JR化後工場入場時に黒Hゴムにどんどん変えられていきました。
その傾向は工場によって差があり、その中でも大宮工場は黒Hゴムの権化のごとく入場したら特に前面窓を片っ端から黒Hゴムに変えていった記憶があります。

一方で、113系を長年担当してきていた大船工場管轄の未更新車はほとんど白Hゴムのままだったので、国府津から113系が大挙して幕張に転入した頃までは白Hゴム車ばかりだったのですが、2006年に大船工場が閉鎖されてからは徐々に黒Hゴムに変えられていき、いつしか白Hゴムの前面窓を持つ113系クハは少数派になっていきました。

その中で最後まで白Hゴムで残った車両が2両ありました。1両はマリ117編成のクハ111-2152。この編成は湘南色となったので有名でした。

もう1両はマリ102編成のクハ111-2065でした。

113_248.JPG
↑マリ102編成:クハ111-2065(10.08.06 千葉駅)

113_249.JPG
↑マリ102編成:クハ111-2065(10.08.06 千葉駅)

[幕張区マリ102編成]

安房鴨川・館山
 4:Tc111-252
 3:M 113-2103
 2:M'112-2103
 1:Tc111-2065
 ↓千葉 

マリ117編成のクハ111-2152と違い、千葉方先頭車なので幌がなく、塗装こそ違うものの幌のない東海道線時代の顔つきをよく残していたのはこちらの編成でした。
一方この顔はスカ色を代表する顔ではないので、マリ117編成よりは人気がなかったように思います。

結局このマリ102編成は2010年10月末に廃車回送され、スカ色の白Hゴムクハは消滅しました。

 

房総ローカルを走った113系1500番台クハ

以前の記事にも書きましたが、横須賀線総武快速線113系で特徴的なのは1500番代のクハでした。

tamazo-vehicle.hatenablog.com

房総ローカルに転じ、東海道線からタイフォン前照灯の隣に位置する0'番代や2000番代が大量に入線した後も、よく見るとちょっと顔が異なる1500番代のクハは目立つ存在でした。

末期の写真で振り返ってみたいと思います。

目次

 

S63編成

113_239.JPG
↑マリS63編成:クハ111-1503(館山駅

 [幕張区マリS63編成]

安房鴨川・館山
 6:Tc111-1503
 5:M 113-1262
 4:M'112-1262
 3:M 113-1264
 2:M'112-1264
 1:Tc111-1453
 ↓千葉 

マリS63編成は下り方のクハが1500番代でした。中間車と上り方クハは1000'番代の後期車でリニューアル化されていました。幕張に残る1500番代のクハは全てリニューアル化されていましたが、晩年は特に関係なく廃車が進み、この編成は209系投入後、2009年10月に早々に運用を離脱、廃車されました。

 

S64編成

113_240.JPG
↑マリS64編成:クハ111-1505(安房鴨川駅

113_241.JPG
↑マリS64編成:クハ111-1605(安房小湊駅)

113_242.JPG
↑マリS64編成:クハ111-1505(千葉駅)

 [幕張区マリS64編成]
安房鴨川・館山
 6:Tc111-1505
 5:M 113-1519
 4:M'112-1519
 3:M 113-1521
 2:M'112-1521
 1:Tc111-1605
 ↓千葉 

 マリS64編成は1981年に幕張に新製配置されたオール1500番代2編成のうち1本、晩年は104編成を名乗っていた編成からサロ、サハ、モハ1ユニットを抜いた編成です。
6両に短縮され、またリニューアル化されたたとはいえオール1500番代編成の美しさは変わらず、ずっと幕張区一筋で活躍を続けてきましたが、この編成も209系投入後まもなく2009年10月に運用離脱、廃車回送されました。
1500番代クハは6両編成に多く入っていたため、209系投入後早期に廃車が進んでしまい、2011年まで生き残る車両がほとんどなかったのが残念な限りでした。

S65編成

113_243.JPG
↑マリS65編成:クハ111-1601(稲毛駅

 [幕張区マリS65編成]
安房鴨川・館山
 6:Tc111-2146
 5:M 113-1508
 4:M'112-1508
 3:M 113-1511
 2:M'112-1511
 1:Tc111-1601
 ↓千葉 

マリS65編成は上り方クハが1500番代でした。この編成はモハ、クハの1500番代は大船からの転属で、むしろ下り方のクハ111-2146が2000番代クハ唯一のリニューアル編成だったのでそちらのほうが注目されていたのではないかと思います。

S65編成は比較的後期まで運用されていましたが、2010年8月に運用を離脱、廃車されました。

 

S66編成

113_244.JPG
↑マリS66編成:クハ111-1603(千葉駅)

[幕張区マリS66編成]
安房鴨川・館山
 6:Tc111-1133
 5:M 113-1507
 4:M'112-1507
 3:M 113-1514
 2:M'112-1514
 1:Tc111-1603
 ↓千葉 

S65編成と同様、大船から転属してきた編成で、上り方クハが1500番代でした。個人的には113系115系のスカ色は幌がついているほうが格好良いと思うのですが、幌なしのちょっと間の抜けた感じのする顔もそれはそれで良いですね。

S68編成

[幕張区マリS68編成]
安房鴨川・館山
 6:Tc111-1506
 5:M 113-1522
 4:M'112-1522
 3:M 113-1524
 2:M'112-1524
 1:Tc111-1606
 ↓千葉 

マリS68編成はS64編成と同様、オール1500番代のもう1編成、末期は107編成を名乗っていた編成が6両化されたものです。以前の記事にも書きましたが、104編成はサロ113が連結され編成美を崩していたので、自分はサロ110-1200で統一されていた107編成が好きだったのですが、なんとしたことか房総ローカルに転じた後のS68編成の写真を撮っていませんでした。何たる失態…。

tamazo-vehicle.hatenablog.com

S68編成は2010年6月まで運用されました。

S70編成

113_245.JPG
↑マリS70編成・クハ111-1501(千葉駅)

[幕張区マリS70編成]
安房鴨川・館山
 6:Tc111-1501
 5:M 113-1258
 4:M'112-1258
 3:M 113-1259
 2:M'112-1259
 1:Tc111-552
 ↓千葉 

S70編成は下り方のクハが1500番代でした。この編成は2010年7月~8月に運転された快速白い砂号に最初の3日間のみ運転され脚光を浴びました。その際の写真は撮れなかったのですが、普段使いの風景は写真に収めていました。

S70編成は2010年11月に廃車されました。

S224編成

113_246.JPG
↑マリS224編成:クハ111-1504(千葉駅)

[幕張区マリS224編成]
安房鴨川・館山
 4:Tc111-1504
 3:M 113-1261
 2:M'112-1261
 1:Tc111-1602
 ↓千葉 

マリS224編成は両端クハがともに1500番代であり、4両編成で唯一の存在でした。4両編成であるが故に6両編成よりも長く活躍し、2011年7月に廃車回送されたのですが、大雨の影響で越後湯沢で抑止となり、一度幕張に帰ってくるという珍事で話題になりました。結果的には8月末に改めて廃車回送されました。

この編成の廃車をもって1500番代クハはその活躍に幕を下ろしました。1両くらい最後の最後まで活躍してほしい、特に幕張生え抜きの2編成はそう思っていたのですが、そうはならなかったのがちょっと残念でした。

0'番代、2000番代クハとの違い

千葉駅でほぼ同じアングルでの写真と見比べてみると、前照灯タイフォンの位置の違いで全く印象が違うことがよくわかるのではないかと思います。

113_247.JPG
↑マリS61編成:クハ111-244(千葉駅)

特にスカ色の場合、0'番代や2000番代クハが国府津から大量に転入するまで少数派だったこともあり、1500番代クハのほうがしっくりした印象を持ちますね。

 

房総を走る湘南色の113系が10両編成に(2010年7月29日~8月16日)

2009年6月に4両編成1本、9月に6両編成1本が登場した房総を走る113系湘南色。 いずれは2本連結した10両編成で運用されるのでは…?と期待されながら実現しないまま早1年が経ち、このままさよなら運転まで実現しないのか…と思いきや、7月29日より突如10両編成で運用されるようになりました。
ちょうど快速白い砂号の運転期間と重なったこともあり、2010年夏の房総は113系ファンには祭り状態でしたが、自分は8月に入りようやく撮影することができました。
といっても、10両編成ってのがわかるように編成の全景が見渡せる区間というのは限られており、さらに困ったことに東京側の先頭車が湘南色とはほとんど縁のない1000番代であるS62編成であることから、狙うとすれば安房鴨川方限定が望ましいのですが、駅撮りで適したところが思いつかず、あまりぱっとしない写真しか撮れませんでしたが…。

 目次

 

稲毛駅にて

10両編成はラッシュ時主体なので、朝の運用を終えた後、幕張区への回送列車を稲毛駅で狙うことにしました。 ただこの場合、先頭が1000番代な上に、朝は逆行気味なので、本命は後追い撮影になります。 

113_222.JPG
↑マリS62編成:クハ111-1450ほか10両編成(10.08.06 稲毛駅

113_223.JPG
↑マリ117編成:クハ111-2152ほか10両編成(10.08.06 稲毛駅

[幕張区マリ117編成+S62編成]
安房鴨川・館山
10:Tc111-2152
 9:M 113-2072
 8:M'112-2072
 7:Tc111-2056
 6:Tc111-249
 5:M 113-1254
 4:M'112-1254
 3:M 113-1253
 2:M'112-1253
 1:Tc111-1450
 ↓千葉 

稲毛駅の千葉方には撮影組が多数いたこともあり、ホーム中側からの撮影だったので今一つでしたが、高架区間ということもあり113系10両はかつての東海道線を彷彿とさせる迫力のある走りを見ることができました。

本千葉駅にて

本千葉駅蘇我方の上り列車は長編成の写真を撮りやすい駅なのですが1000番代しか撮れず、千葉方の下り列車は10両編成を見渡せないので、こちらでも上り列車を後追いで狙うことにしました。

113_224.JPG
↑マリS62編成:クハ111-1450ほか10両編成(10.08.10 本千葉駅113_225.JPG
↑マリ117編成:クハ111-2152ほか10両編成(10.08.10 本千葉駅

 後追いなのでどうしてもピントが甘くなってしまいましたが、10両編成らしさは記録できたかなぁと思います。 しかし、なぜ東京方の先頭車が1000番代のこの編成を湘南色にしたのでしょうかね…。 幕張の113系は東京方は幌がつかないので、こちらが0番代や2000番代クハの編成にすれば、完璧に幌のない東海道線の顔を再現できたと思うのですが…。

千葉駅にて

先ほど本千葉駅で撮影した10両編成の折り返しを千葉駅で撮影しました。

 113_226.JPG
↑マリ117編成:クハ111-2152ほか10両編成(10.08.10 千葉駅) 

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↑マリS62編成:クハ111-1450ほか10両編成(10.08.10 千葉駅) 

千葉駅はカーブしている上に、10両の場合先頭車が千葉都市モノレールの駅の影になってしまうので撮影には不向きなのが残念ですが致し方ありません。 

113_238.JPG
↑ファンが待ち望んだ湘南色同士の連結シーン(10.08.10 千葉駅) 

湘南色同士の連結シーンは感動ものでした!東海道線の時代を思い出します。 ここで10両編成の形式写真を一挙にご紹介します。 

113_228.JPG
↑マリ117編成:クハ111-2152(10.08.10 千葉駅)

113_229.JPG
↑マリ117編成:モハ113-2072(10.08.10 千葉駅) 

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↑マリ117編成:モハ112-2072(10.08.10 千葉駅) 

113_231.JPG

↑マリ117編成:クハ111-2056(10.08.10 千葉駅) 

113_232.JPG
↑マリS62編成:クハ111-249(10.08.10 千葉駅) 

113_233.JPG
↑マリS62編成:モハ113-1254(10.08.10 千葉駅) 

113_234.JPG
↑マリS62編成:モハ112-1254(10.08.10 千葉駅) 

113_235.JPG
↑マリS62編成:モハ113-1253(10.08.10 千葉駅) 

113_236.JPG
↑マリS62編成:モハ112-1254(10.08.10 千葉駅) 

113_237.JPG
↑マリS62編成:クハ111-1450(10.08.10 千葉駅) 

房総といえばスカ色ではありますが、湘南色の長編成はやはりいいですね! 最後は君津行の出発シーンを動画で撮影しました。 


↑マリ117編成+S62編成10両編成の出発シーン(10.08.10 千葉駅) 

113系湘南色のその後

この湘南色10両編成ですが、8月16日朝まで走った後、再びバラバラに運用されました。 その後、2010年12月の改正で113系6両編成の運用が消滅したため、もう2度と走らないかと思った2011年4月24日にまさかの復活をに果たし、5月8日朝まで運用されました。 それを最後にS62編成は5月10日に廃車回送、117編成も7月2日・3日に運転された「113系で行く急行伊豆の旅」を最後に7月6日廃車回送され、ここに湘南色リバイバルは最期を迎えました。

しかし2010年夏、そして震災直後でもある2011年GWと、2度も湘南色10両編成をわざわざ組成した、JR東日本千葉支社には改めて感謝したいところです。

なお、117編成のクハ111-2152のカットボディは、現在いすみ市ポッポの丘にて保存されています。 状態は決して良くはないようですが、いつか再会を果たしに行きたいものです。

 

■本館記事(http://www.tamazo-diary.net/article/159205600.html)もご覧ください。

 

2010年夏に運行された快速白い砂号(2)

2010年7月31日(土)。この夏運転された快速白い砂1号に乗車することにします。

目次

両国駅にて

113_195.JPG
↑白い砂1号の宣伝ボードがお出迎え(10.07.31 両国駅113_196.JPG
↑3番線のレトロな駅名標がちょっとしたフォトスポットになってました(10.07.31 両国駅

白い砂1号の始発駅は両国駅です。 普段旅客列車の発着のない3番線ホームには、白い砂号の装飾があちこちにされ、気合が入っていました。
7:40、幕張からやってきた113系が入線してきます。


↑白い砂1号の両国駅の入線動画(10.07.31 両国駅113_197.JPG
↑マリS71編成:クハ111-1129(10.07.31 両国駅113_198.JPG
↑マリS71編成:クハ111-1444(10.07.31 両国駅

今日の編成はS71編成でした。6両編成と往年の11・15両に比べると寂しい限りですが、オール1000番代なのはやはり総武快速線らしくて素晴らしいですね。 そしてヘッドマークも往年のものとは若干違うようですが、昔懐かしい感じで良い感じです。

113_199.JPG
↑方向幕は味気ない「臨時」(10.07.31 両国駅

方向幕は味気ない「臨時」でした…。団体列車ではなく自由席もある旅客列車なので、「館山」にしてほしかったのですが、外房線経由なので乗り間違いを防ぐためなのでしょうか?ちょっと残念でした。

前面幕も「臨時」でしたが、こちらも「快速」か「横須賀線総武線」(これは横須賀線に乗り入れないのでさすがにやり過ぎかもですが…)にしてほしかったところです。

113_200.JPG
↑「自由席」掲示(10.07.31 両国駅

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↑「指定席」掲示(10.07.31 両国駅

113_202.JPG
↑「指定席」ステッカー(10.07.31 両国駅

各車両にはきちんと「自由席」「指定席」のサボが差し込まれていました。どうも183系のものを流用しているようです。 そして指定席車のボックスには指定席掲示もきちんとされていました。 これを見る限り、残りの運転日はすべてS71編成だけになりそうですし、実際最終日まですべてS71編成が充当されました。

総武快速線を快走

定刻7:53に両国駅を出発します。
さてこの白い砂1号、やはり見どころは1999年12月3日の113系最終日以来、11年ぶりに総武快速線113系が客扱いするところかと思います。 ガラケーで撮影したので醜いですが、錦糸町船橋津田沼→千葉の2区間で動画を撮影しました。


錦糸町船橋間の車窓動画(10.07.31)


津田沼→千葉間の車窓動画(10.07.31)

久々のMT54モーター音を聞きながら総武快速線を走るのはもう最高です! 欲を言えば、中途半端に通過するので途中途中徐行運転するくらいなら、ちゃんと快速の停車駅に全部止まってくれるとありがたかったですが、それは贅沢というものでしょう。結構駅間も飛ばしてくれたのもよかったです。

千葉駅にて

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↑千葉駅の白い砂1号の発車標(10.07.31 千葉駅)

113_204.JPG
↑自由席は大混雑(10.07.31 千葉駅)

113_205.JPG
↑指定席はガラガラ(10.07.31)

千葉駅を8:28に出発し、蘇我に停車したのち外房線へと入っていきます。
外房線自体はまだ113系が走っていますが、この白い砂1号、蘇我を出ると茂原、大原と大網、上総一ノ宮ですら通過するという豪快な走りっぷりで、今や全列車停車となった鎌取や土気を通過するのも愉快で楽しかったです。
が、千葉駅停車中に自由席の様子を見ると大混雑でした。 完全に113系目当ての人しかいないわけではなかったのは良かったのですが、夏休みの活気あふれる姿というよりは、自由席が2両しかないからのほうが理由でしょう。事実、4両ある指定席はガラガラなうえに、満席という放送が流れていたのに、半分くらいしか乗っていませんでした。恐らく指定券だけ買って乗らない不届きものが多かったのだと思いますが、立たされている一般客からクレームとかなかったのでしょうか。 せめて自由席を2両じゃなくて3両にするとか、乗車整理券にして空き席は千葉から開放とするとかできたような気がしましたね。
結局、自由席の混雑は9:24着の御宿、9:30着の勝浦で結構な下車があるまで続いたようでした。

113_206.JPG
勝浦駅で大量下車(10.07.31 勝浦駅

安房鴨川駅にて

勝浦からは海を見ながら進み、安房鴨川を9:58に到着すると内房線に入ります。
すでにこのとき館山から安房鴨川までは日中113系が走らなくなっており、今回の館山行臨時は貴重な存在になっていました。

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外房線を完走し、安房鴨川駅でも多くの乗客を降ろす(10.07.31 安房鴨川駅

113_210.JPG
安房鴨川駅の発車標(10.07.31 安房鴨川駅

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↑マリS71編成:クハ111-1129 5分停車の間に撮影タイム(10.07.31 安房鴨川駅

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↑マリS71編成:クハ111-1444 5分停車の間に撮影タイム(10.07.31 安房鴨川駅

館山駅にて

千倉で太平洋とはお別れし、定刻10:50に館山へ到着。 3時間の乗車でしたが、全く退屈することなく楽しいショートトリップでした。
あちこちで写真撮影が行われてました。

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↑無事終着駅に到着した快速白い砂1号(10.07.31 館山駅

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↑マリS71編成:クハ111-1129を記念撮影(10.07.31 館山駅

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↑マリS71編成:クハ111-1444とともに記念撮影(10.07.31 館山駅

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↑マリS71編成:クハ111-1129(10.07.31 館山駅

113_217.JPG
↑マリS71編成:モハ113-1263(10.07.31 館山駅

113_218.JPG
↑マリS71編成:モハ112-1263(10.07.31 館山駅

113_219.JPG
↑マリS71編成:モハ113-1257(10.07.31 館山駅

113_220.JPG
↑マリS71編成:モハ112-1257(10.07.31 館山駅

113_221.JPG
↑マリS71編成:クハ111-1444(10.07.31 館山駅

長年変わらぬ光景だった房総の113系も先が見えてきた中、一番光り輝く夏臨である白い砂号を運転してくれたJR東日本千葉支社には改めて感謝したいと思います。

 

■本館記事(http://www.tamazo-diary.net/article/158173522.html)もご覧ください。

2010年夏に運行された快速白い砂号(1)

幕張区に209系が投入されて約1年がたち、徐々に存在感を表してきた2010年夏、臨時列車として113系を用いた快速白い砂号が運転されました。
113系1000'番代を用いた外房線の白い砂号、および内房線の青い海号は1972年の総武快速線開業・房総一周電化完成以後、房総夏ダイヤの風物詩として親しまれてきましたが、1998年に房総夏ダイヤの終了とともに姿を消しました。
それから12年、いよいよ房総ローカルの113系も先が見えてきたこともあり、往年の113系リバイバルとなりました。

目次

 

快速白い砂号の概要

快速白い砂号は、2010年7月17日から8月1日までの土曜・休日が両国~館山間を外房線経由で、8月7日と8日は両国~勝浦間で運転されました。
残念ながら相棒の青い海号の運転はありませんでしたが、そのためか前半は館山までの運転となりました。 総武快速線時代を考えると両国発ではなく東京地下駅始発の方が懐かしいのですが、さすがにこれは望みすぎというものでしょう。

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↑駅で配られていた日帰り旅行プランのパンフレット(表)

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↑駅で配られていた日帰り旅行プランのパンフレット(裏)

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↑2011年春で休刊となったJTB携帯時刻表2010年8月号より。7月20日刊行のため17日~19日の運転日は記載されていません。

快速白い砂号の車両

使用されたのは113系6両で、うち4両が指定席となっていました。 113系の狭いセミクロスシートに指定席料金を払わねばならないのは微妙な気がしますが、510円で座席が確保できるのであれば安いものでしょう。それよりも自由席が2両しかないのは少ない気がしましたが、実際に自由席は結構混んでいました。

実際には7月17日から19日までの3連休はS70編成、それ以降はS71編成が充当されました。 

[幕張区マリS70編成]
↑館山
6:Tc111-1501
5:M 113-1258
4:M'112-1258
3:M 113-1259
2:M'112-1259
1:Tc111-552
↓両国 

[幕張区マリS71編成]
↑館山・勝浦
6:Tc111-1129
5:M 113-1263
4:M'112-1263
3:M 113-1257
2:M'112-1257
1:Tc111-1444
↓両国 

shiroisuna4.JPG
↑千葉駅に掲示された白い砂号の案内(10.08.06 千葉駅)

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↑マリS70編成:クハ111-1501の部分を拡大(10.08.06 千葉駅)

S70編成は館山方が少なからず白い砂号で充当された実績があるはずの1500番代なのはまだ良いのですが、両国方が白い砂号には縁のない0番代で、正直微妙だなぁと思っていたところ、翌週からは両方とも長年白い砂号で使われてきた1000'番代のクハを持つS71編成となり、よりリバイバルらしくなりました。

ただ最初の3連休撮影しなかったので1500番代の写真を撮れなかったのは今思えば痛く、結局千葉駅の案内に載っていた写真を撮影するのが精々でした。

総武快速線を走行する快速白い砂号

2010年7月25日、朝の総武快速線での撮影記録です。 本八幡駅で送り込み回送を、市川で下り1号の通過を動画で撮影しました。

113_193.JPG
↑マリS71編成:クハ111-1444他の送り込み回送(10.07.25 本八幡駅

113_194.JPG
↑マリS71編成:クハ111-1129他の送り込み回送(10.07.25 本八幡駅


↑快速白い砂1号は市川駅の通過線を走る(10.07.25 市川駅

1000'番代のクハに伝統の小さなヘッドマークが収まる様はとても懐かしかったです。 ただ、錦糸町から船橋まではダイヤ上は15分とそこそこ速く走るので、市川では豪快な通過を期待していたのですが、この日は前に電車が使えていたのか、あまりスピードが速くなかったのがちょっと残念でした。 その翌週、いよいよ実際に乗車してみることにします。

(つづく)

113系の成田空港行(2010年5月4日)

1991年3月19日に開業した成田線:成田~成田空港間は、1999年12月の総武快速線からの113系撤退後、一時期113系が乗り入れていませんでしたが、2004年10月16日のダイヤ改正で、房総ローカルの普通列車が朝に1往復成田空港まで走ることとなり、113系成田空港行が復活しました。
その後、朝のみ運転ということでなかなか乗る機会がなかったのですが、2009年より209系が入るようになり、この運用もいつ209系に置き換わるかわからないことから、2010年GWに海外に出かけた際、この列車に乗ることにしました。

2010年時点での成田空港行の運用は以下の通りで、113系8両での運転でした。

1431M 千葉7:32→都賀7:38→四街道7:42→佐倉7:50/7:53→成田8:06/8:13→空港第2ビル8:21→成田空港8:24

1438M 成田空港8:37→空港第2ビル8:40→成田8:52/8:53→佐倉9:06/9:07→四街道9:15→都賀9:19→千葉9:24

2010年5月4日。京成電車を京成成田で途中下車し、JR成田から成田空港行に乗ることとします。
すでにホームには成田空港行が到着していました。この日の1431Mはマリ115+マリS224編成でした。

[幕張区マリ115+S224編成]
↑成田空港
8:Tc111-2154
7:M 113-2062
6:M'112-2062
5:Tc111-535
4:Tc111-1504
3:M 113-1261
2:M'112-1261
1:Tc111-1602
↓千葉

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↑マリ115編成:クハ111-2154(10.05.04 成田駅

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↑成田空港行の方向幕(10.05.04 成田駅

113系の「成田空港」行方向幕は1991年3月の開業初期に使われたものの、すぐに「エアポート成田」の愛称がついたため「エアポート成田:成田空港」行幕に置き換わったため、実は貴重な表示だったりします。 今やその「エアポート成田」という愛称は過去帳入りしてしまいましたが…。
主として空港への通勤客向けに設定したこの列車ですが、GW中だったからか8両もつないでいるかすいていて、ボックス席を楽々確保できたと記憶しています。
せっかくなので空港第2ビルまでの車窓を動画で撮影しました。ガラケーでも撮影なので解像度も低く音割れも酷いですが、よろしければご覧ください。

列車はMT54のモーター音も高らかに、この7月に開業予定だった成田スカイアクセス線の脇を快走し、定刻通り成田空港駅に到着しました。

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↑マリS224編成:クハ111-1602(10.05.04 成田空港駅

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↑マリS224編成と成田空港駅駅名標(10.05.04 成田空港駅

マリ115編成は東海道線からの転属組でしたが、後ろにつながっていたS224編成は総武快速線での運用実績のある車両のため、成田空港駅駅名標とのコラボは往年の総武快速線を思い出す構図となりました。 この成田空港への113系の往復運用は、2010年12月のダイヤ改正で209系に置き換えられ消滅しました。

 

■この時の海外旅行記は本館記事(http://www.tamazo-diary.net/article/149325634.html)もご覧ください。

「懐かしの113系」電車の旅(2009年10月24日・25日)

幕張の113系湘南色になったことで、きっとやるのではと思われた東海道線横須賀線の復活運転が、さっそく2009年10月に実現することになりました。

東海道線全線開通120 周年記念/横須賀線開業120 周年記念 「懐かしの113系」電車の旅
http://jreast.eki-net.com/oshirase/pdf/113kei20090918.pdf(リンク切れ) https://railf.jp/event/2009/09/23/224400.html

長年親しまれた113系電車は、東海道線では平成18年3月に、横須賀線では平成11年12月に引退しました。一部の車両は現在も房総方面で運転をしています。 このたび東海道線全線開通120周年、横須賀線開業120周年を記念して、東海道線横須賀線をめぐる「懐かしの113系」乗車の旅を企画しました。 「懐かしの113系」は湘南色4両と横須賀色4両を連結した8両編成で東海道線横須賀線を走行する日帰り旅行です。 東海道コースご参加のお客さまには113系電車を彫った限定オリジナル懐中時計が付きますのでお早めにお申込ください。

ただ、よく見ると編成が湘南色とスカ色が分かれて走るわけでもなく、何より、国府津や横須賀まで行くのに降りられず、降りれるのはグッズ販売を行う茅ヶ崎だけという非常に残念な行程でした。茅ヶ崎湘南ライナーのホームに止めるのでしょうが、これではせっかく両線に乗っても駅撮りすらままならない旅になりそうです。
ということで、今回乗るのはやめて、東京出発前後を狙って撮りに行くことにしました。

目次

下総中山駅にて

2009年10月24日。まずは津田沼6:27発の送り込み回送を下総中山駅で狙うことにします。 ここは撮影のメッカなので西船橋方は朝6時過ぎだというのに結構人がいました。
ここではまず動画を撮影。


↑マリ117編成+マリ205編成(09.10.24 下総中山駅

湘南色はマリ117編成、スカ色はマリ205編成が充当されました。 久々にこの区間を走る113系を見れたので満足です。 最初は混色だからなあ…とか思ってたのですが、実物を見るとそんな思いは吹き飛びますね。

[幕張区マリ205+117編成]
↑東京
8:Tc111-1081
7:M 113-1076
6:M'112-1076
5:Tc111-1437
4:Tc111-2152
3:M 113-2072
2:M'112-2072
1:Tc111-2056
国府津・横須賀

新宿駅にて

この後、この回送電車は新宿→品川→東京と移動します。
113系は新宿には縁がないので、新宿へ追いかけ撮影します。

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↑マリ117編成:クハ111-2056(09.10.24 新宿駅

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↑マリ117編成+マリ205編成:今日は白Hゴムのクハ111-2152は中間に封じ込め(09.10.24 新宿駅

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↑マリ205編成:クハ111-1081(09.10.24 新宿駅

新宿は11番線に入線したため、隣の10番線から撮影しましたが、土曜なので特急あずさ号が頻繁に入線し、正直環境はよろしくなかったです。 ただ、何とか中央線のE233系と並ぶ新宿らしい貴重な写真を撮ることができました。
また各車両の形式写真も撮りましたのでご紹介します。

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↑マリ117編成:クハ111-2056(09.10.24 新宿駅

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↑マリ117編成:モハ112-2072(09.10.24 新宿駅

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↑マリ117編成:モハ113-2072(09.10.24 新宿駅

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↑マリ117編成:クハ111-2152(09.10.24 新宿駅

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↑マリ205編成:クハ111-1437(09.10.24 新宿駅

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↑マリ205編成:モハ112-1076(09.10.24 新宿駅

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↑マリ205編成:モハ113-1076(09.10.24 新宿駅

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↑マリ205編成:クハ111-1081(09.10.24 新宿駅

品川駅にて

続いて回送電車は品川駅へ向かいます。

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↑マリ205編成:クハ111-1081(09.10.24 品川駅)

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↑マリ117編成:クハ111-2056(09.10.24 品川駅)

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湘南色と品川駅駅名標との久々のコラボ(09.10.24 品川駅)

ここでは臨時列車用の7番線ホームで長時間停車しており、橋上駅舎のため環境はあまりよくないものの、じっくり撮影することができました。 品川駅の駅名標湘南色のコラボ、実に良いですね。

有楽町駅にて

続いては東京への入線を有楽町駅で動画撮影することにしました。
ここへスカ色の113系が入るのは10年前の1999年11月14日、横須賀線113系メモリアル号が東京地上ホーム~横須賀間を走って以来、ほぼ10年ぶりです。


↑マリ205編成+マリ117編成(09.10.24 有楽町駅)

東京駅にて

そして東京駅です。多くの人が集まっていたので、人をかき分けて撮影しましたが、なんといっても2006年3月の113系引退以来、3年半ぶりの東京駅への113系復活はうれしいですね。

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↑マリ205編成:クハ111-1081(09.10.24 東京駅) 113_181.JPG
↑方向幕は味気ない「団体」でした(09.10.24 東京駅)

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↑発車標も「団体 PARTY」で行先表示はありませんでした(09.10.24 東京駅)

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↑先頭車はご覧の通りの混雑(09.10.24 東京駅)

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↑人をかき分けて撮影したクハ111-2056(09.10.24 東京駅)

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↑3年半ぶりとなる東京駅の駅名標113系湘南色のコラボ(09.10.24 東京駅)

再び有楽町にて

最後は再び有楽町で出発する列車を撮影し、撤収しました。

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↑マリ117編成:クハ111-2056(09.10.24 有楽町駅)

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↑マリ205編成:クハ111-1081(09.10.24 有楽町駅)

そんな感じで、久々の追っかけはとても楽しかったし、3年半ぶりに東海道線113系を見ることができたのは満足でしたが、このようなイベントが行われるということで、いよいよ113系も終わりが見えてきたという点、横須賀線113系イベントからもう10年か…と年月が過ぎ去っていく虚しさも感じ、複雑な気分となった1日でした。

 

■本館記事(http://www.tamazo-diary.net/article/131800777.html)もご覧ください。